みなさんこんにちは。雪乃です。
GW明けの仕事キツいです。
昨日取り上げた「居心地が良ければ帰宅願望は出ない」と言っていた介護事業主の発言を調べてみました。
どうやらいろんな媒体で、持論を唱えているようです、ひとつひとつがそこまで間違っているわけではないと思うのですが…
どうも介護の業界で当たり前にやっている事を、あたかも自分達だけがやっているかのようにアピールしているように見えました。
今の介護は「自立支援」?
介護保険サービスは、介護保険理念に基づき提供されています。
介護保険は、加齢や疾病、障害があっても、できる限り本人が自立した生活を送る事ができるよう、サービスを提供します。
要は、買い物ができなくなったから買い物代行、トイレに行けなくなったからオムツ交換、と安易に「できない事をやる」というケアをするわけではないということですね。
これは、ケアマネとしては当たり前に考えてやっていることです。買い物に行けないのなら理由は何か、どういう課題があるのか?をアセスメントして考えます。
例えば歩行器があれば、近くのスーパーには自分で買い物に行けるかもしれない。
どうしても外出が難しければ、食材をヘルパーが買ってくれば、自分で料理をすることだってできるかもしれない。
本人ができることは何か?そこはちゃんと考えながらプランを練っています。
排泄にしても、いきなりベッド上でオムツ交換をすることは、余程の重度の状態でなければありません。
念の為に紙パンツを履いてもらい、ポータブルトイレがあれば排泄できるのではないか。それでも足りないならデイに行ったときやヘルパー訪問時にパット交換するなどして、できる限り排泄機能が維持できるように配慮します。
サービス提供事業所も同じで、デイサービスを利用することになったら、いきなり排泄を全介助はしません。
まずは本人の状態を見極めてから、トイレまで付き添って、いったんトイレから出る。そして終わったらズボンを引き上げる部分は介助をするなど、残存機能を活かすようなケアを心がけます。
もちろん、体調が悪い時は車椅子に乗せて、便座に移乗するところから介助をしたりもするでしょう。そこは日々の状態変化を見極めながら、現場の判断で臨機応変にやってもらっています。
確かに冒頭の事業主言うように、自立支援なのです。ですが事業主の発言を追っていると、まるでそこの事業所だけが自立支援を行っていて、他の事業所が自立支援の視点を欠いているかのように思えてしまうのです。
私が穿った見方をしているのかもしれませんが。
ストレングスモデルももはや真新しいものではない
最近、その事業主はラジオ出演し、その人の強み(ストレングス)に着目したケアが大事なのだと力説していたようです。記事になっていました。(記者が不勉強なのか「ストレングス」を「ストリングス」と書いていました)
これも考え方としてはかなり前からあります。
料理が得意、料理をするのが好き、といった利用者であれば、ケアマネも事業所も、その強みを活かすにはどうすればいいか、日々試行錯誤しています。
当たり前といえば当たり前なのですが、紹介するメディアが勉強不足なのか、まるでその事業主が斬新で先端的な取り組みをしているかのような印象を受け手に与えている気がします。
介護に詳しくない人には「こんなやり方があるのか」と新鮮な驚きを与えるのかもしれませんが、介護業界はそこまで遅れてはいませんよ。
事業主は自分達の取り組みをアピールするために、他を下げないように心がけて欲しいものです。
以上、雪乃の大きなお世話でした。
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