みなさんこんにちは。雪乃です
本日も藤井聡の話題です。
藤井聡は動画で「コロナの犠牲になるのは主に高齢者」と繰り返し述べてきました。
「高齢者にとっては、かかったら危ない病気なので、高齢者には自粛させるなどして守るべきだ」ともっともらしく述べていますが、「高齢者が持病で死ぬだけなんだからコロナなんて大したことがない」が本音でしょう。
この考え方自体、非道徳だと思いますが、事実認識としても間違っている。
大阪府コロナ感染症状況 2021/05/04 PDFhttps://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0504.pdf
この日の感染状況では重症者34人のうち9名が50代以下です。日によっては半数が50代以下という時もあります。
確かに亡くなっているのはほぼ70代以上だったりはしますが、若い世代でも重症化はしています。
ピンとこない人がいるかもしれませんが、50代や60代というのは元気な方がたくさんいます。やりたい事がたくさんあって、健康ならばいろいろな楽しみを持てるのです。でもコロナにかかってしまうと、後遺症だって残るかもしれないし、それも難しくなる。
また、藤井聡やその意見に賛同する人、弟子たちの言動を見ていて感じますが、彼らは重症というのがどれほどの事態なのかわかっていません。
人工呼吸器を装着している間は、意識もありません。排泄もチューブです。体の向きを定期的に変えて、医療者は状態の観察が欠かせません。
寝たきりが続くので、筋力が低下します。
人工呼吸器、またはエクモの管理を適切に行える医療者の数も限りがありますので、病床を増やせと言ってすぐに増やせるものでもない。
しかし、病床を増やすことは実際にやってはいます。
限られた医療資源をコロナに振り当てるということは、コロナ以外の診療の縮小という結果を招きます。
若い人もかかる他の病気に対しても、十分な診療が行えないといったことも当然起きてきます。
現に一部地域ではアルコール中毒による救急搬送も受け入れ先が見つからなかったという事が起きています。
高齢者だけの問題ではありません。若い人も重症化していますし、医療が崩壊すれば影響はあらゆる世代に及びます。
また、藤井聡の弟子が「大したことない病気なのに、医療が非効率な事をやっているからいけないのだ」と医療従事者を侮辱するような発言をしているのを見て気分が悪かったです。
ここまでの緊急事態を避けようとして、医療従事者は奮闘してきました。コロナはICUなどの高度医療を必要とする確率が高く、ICUの平均滞在日数も、インフルエンザなどより遥かに長い。感染率も高い。そうした傾向に危機感を覚えて、必死に対応していたというのに、コロナをなめきった人が何を言っているのでしょうか?
藤井聡本人の言っていることも酷いですが、彼の周囲から過激な言動がたくさん漏れ聞こえてきて、危険な兆候を感じます。早いところ認識を改めて欲しい。
福祉・介護ランキング
過去記事もよろしくおねがいします。以上、雪乃でした。
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