みなさんこんにちは。雪乃です。
昨日に引き続きなのですが、本の紹介と関連して思った事を書いていきます。
コロナと無責任な人たち (祥伝社新書) [ 適菜 収 ]価格:946円 (2021/5/3 13:34時点) 感想(0件) |
コロナに関する問題で無責任ぶりをさらけ出した政治家、言論人、大学教授など痛烈にあらゆるところから切り込んでいます。
特に専門家が警鐘を鳴らしているのに聞く耳を持たず「コロナはただの風邪」と曰わった連中の事はしっかり胸に刻んでおきたいと思います。
ここからは個人的な思いなのですが
かつて京都大学大学院の教授が、日下公人という言論人にブチ切れていた事がありました。
日下は「北海道に投資して何か得があるのか?生産性の低い怠け者じゃないか」と堂々と言ったのだそうです。
それに対して京都大学の藤井聡教授は「北海道の人たちも同じ日本人じゃないか!」と怒りました。私はこの感覚はまっとうだと思います。
日下は言論人としては一定の知名度がありますが、それでも真っ向から批判した藤井聡は立派だったと思います。
しかし今、私は藤井聡が発行する表現者クライテリオンのウェブサイトを見て、暗澹な気持ちになっています。
藤井聡はコロナ禍において「コロナはただの風邪」というスタンスに立ちました。専門家らが自粛の必要性を訴え、感染者を減らす取り組みを提言した時、藤井聡は専門家達への攻撃を始めました。
藤井聡曰く「安易に自粛なんてすると、経済活動が崩壊してしまいます」とのことです。一理はあると思います。
ですが藤井聡は「自粛を訴えた専門家を『断罪します』」とまで言い、攻撃する。これはもうまともな人間のすることではありません。藤井聡という人を評価していた私としては、甚だ残念な気持ちです。私の人を見る目がくもっていた、ということでしょうか。
藤井聡のウェブサイトには、コロナ感染抑止のための提言を批判する論考ばかり載っています。どれも科学的根拠が薄弱で、機会があれば個別に反論を試みたい。
看過できないのは、コメント欄です。読者からのコメントにには「今の高齢者など尊敬できない。その人たちを守るために自粛をしてなぜ若者が犠牲にならないといけないか」と言ったものまでありました。
あくまでも読者からのコメントですが、かつて藤井が唾棄した「北海道なんて怠け者だから放っておけばいい」という意見と、何が違いますか。
コロナで死ぬのは高齢者だけだから、大騒ぎしなくていいと、藤井聡と小林よしのりの対談動画で言っていましたね。
同じ日本人なのに、高齢者だから切り捨てていいと考える。それが今の藤井聡のスタンスなのでしょう。
藤井聡の言動に違和感を覚えつつ、今の今まで名前は出さずに批判は控えていましたが、もう限界です。
藤井聡は大人しく釣りにでも行って、自分を見つめ直してはいかがですか。
さて、冒頭に紹介した適菜収さんの本には登場しない人物への言及ばっかりになってしまいました。ですがこの本はあらゆる角度から無責任な言論を切っていて参考になるはず。ぜひ買って読んでみてください。
以上、雪乃でした。
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