座間９遺体事件

2017年、神奈川県座間市で発覚した事件が世間に衝撃を与えました。

座間市のアパートの一室で九人の頭部と骨がみるかります。

その部屋の住人の白石隆浩容疑者（当時２７歳）が逮捕。被害者は女性8人、男性1人。最年少の被害者は15歳の高校生で、被害者は全員10代～20代の若者でした。

白石容疑者はSNSを使い自殺願望のある男女9人に接触。

遺体をのこぎりや包丁で解体し、自宅のクーラーボックスに収納していました。そのまま何食わぬ顔で日常生活を送り、頭部以外の骨はゴミとして遺棄したと供述しています。

しかも9人が殺害されたのはわずか2カ月ほどの間。1週間に1度のペースで人が殺され、都会の真ん中で起きていたこの凄惨な事件に誰も気づきませんでした。

犯人は「被害者の名前もしらない」「3人目以降は殺した順番も覚えていない」と供述。

この言動から元FBIのマーク・サファリック氏は「サイコパスである可能性が極めて高い」と分析します。

犯人は遺体の解体について「最初は3日かかったが、2人目からは1日でできた」と淡々と述べたそうです。また反省の言葉はなく、共感能力や罪の意識の欠如はサイコパスの特長と一致します。

白石容疑者はツイッターで『首吊り士』というアカウントを作成し、自殺願望のある男女に接触し、「自分にも自殺願望がある」「楽に殺してあげる」などと話をあわせていました。時には相手の悩みを何時間も聞いたそうです。

このように平気で嘘をついたり、表面的な魅力で相手を篭絡するのがサイコパスです。

サイコパスは他者操作性に優れているということです。

福岡大牟田4人殺害事件

この事件は2004年福岡県大牟田市で起きました。

被害者は家族で4人。大牟田市の暴力団関係者北村実雄らが一家4人で高見小夜子さんら4人を殺害。

4人がかりの凶悪な犯罪として犯行に加わった4人が全員死刑の判決がでるという特異な事件になりました。

この事件の実行役を務めた次男の北村孝紘（当時20歳）は獄中で手記を発表。

サイコパス犯罪者の例に漏れず、共感性や罪悪感が著しく欠落しています。

事件の2人目の被害者を車の中で殺害した後、長男の孝はニヤリと笑いながらその指で車の窓に「人殺し」と書きます。そうすると次男の孝紘は同じように指で「２人目」と書いてほくそ笑んだとのこと。

常軌を逸しているとしか思えませんね。

孝紘は手記の最後にこう記します。

　俺の人生はとても短く、その分太いものとなった。またそのことに対して俺は一切の後悔もない。それどころか、自分では満足とすら思っている。
　この先、刑が確定し、いつか執行されるだろうが、その時はその時で仕方がないだけのこと。自分が決めて進んだ道だから。それに、俺は人を殺すのに快感を憶えて、人殺しを楽しんだ。次は刑により殺される方を経験してみるのもいいかもしれないと思う（笑）
サイコパスの真実　原田隆之　より

この手記から犯人らに罪悪感が欠如していること、また被害者や遺族の感情にまったく配慮がないことがわかります。

また、死刑となる自分のことにもあたかも何の関心もないように感じます。

サイコパスは最終的には自分のことにも大して興味がないのです。

神戸連続児童殺傷事件

神戸連続児童殺傷事件（こうべれんぞくじどうさっしょうじけん）とは、1997年（平成9年）に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生による連続殺傷事件。少年が名乗った名前から別名『酒鬼薔薇事件』『酒鬼薔薇聖斗事件』とも呼ばれる。
Wikipedia より引用

この事件の発生は１９９７年でしたが、当時少年だった犯人が「元少年A」として2015年に発表した手記『絶歌』が話題になりました。

その中で初めて猫を殺した時の描写を執拗に描写しています。

　僕はついさっき猫に投げつけたブロックを拾って、猫の小さな顔に覆いかぶせるように置いた。そしてそのブロックを、体重をかけ、力いっぱい踏みつけた。ゴキュっと頭蓋の砕ける小さな音がなり、猫の動きが止まった。命が潰れる感覚が、ブロック越しに足の裏に伝わった。僕はその感触を確かめるように、狂ったように何度も何度もブロックを踏みつけた。ひと踏みごとに興奮が募り、ペニスの芯がハンダゴテのように発熱した。（後略）
『絶歌』

この後、猫の死にどれだけ興奮したかの描写が4ページにわたって続きます。

犯罪性の高いサイコパスの場合、遅くとも10歳～12歳頃から反社会的な行動が目立つようになります。

暴力やいじめ、火遊び、窃盗、嘘、など。悪質なものは性的いたずらや動物虐待などです。

子供のころは体力的な限界があり、年少者や動物などがターゲットになりやすいとされています。

『絶歌』が発行されたときは社会に賛否の声が上がりました。異常なまでの犯罪を犯した少年の心理を知りたいという理由で購入した人もいるのかもしれませんが、彼がサイコパスのため犯罪を犯したするのであれば、彼の言葉をそのまま聞いても意味はないのではないでしょうか。

少なくとも、私たちはサイコパスとはなんなのかをまず知らねばなりません。

他にも詳細は紹介しきれませんが、サイコパスが犯した犯罪について以下にまとめます。