ギャンブル依存症の3つの病的な思考パターン

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ギャンブル依存症は日本人の20人に1人と言われています。

パチンコ、競馬など誰でも簡単に参加できるギャンブル。

依存症にならず趣味の範囲で楽しめるならいいのですが、人によっては大勝することで脳内に大量のドーパミンが放出され、日常生活に支障をきたす「ギャンブル依存症」に陥ってしまいます。

・やめたいのにやめられない

・日常生活に支障が出てもギャンブルを続けてしまう

・ギャンブルをするために周囲に嘘をついてしまう

・ストレスを感じているときにギャンブルで解消しようとする

・借金をしてでもギャンブルをしてしまう

など上記のいくつかにあてはまるとギャンブル依存症の可能性が高いです。

当人はギャンブル依存症でも、生活が破綻するまで自分はギャンブル依存症だと認められないもの。

依存症患者はどのような思考パターンに陥っているのでしょうか?

思考パターン1・借金を返すためにギャンブルをするしかないと考える

ギャンブル依存症患者の中には、ギャンブルをやめたいがやめられないと考えている人が少なくありません。

しかし借金してまでギャンブルをしている人の中には「借金を返すためにギャンブルをするしかない」という思考パターンに陥っている人がいます。

借金の原因はギャンブルなので、普通ならギャンブルをやめて働いて返済するしかないと考えるのが普通なのですが、依存症患者はそうは考えられなくなってしまいます。

しかも悪いことに借金を抱えている状態で多少ギャンブルに勝ったとしても、依存症患者は借金返済をしようとはしません。

例えば1000万円の借金があって、50万の勝ちが出たとしても「これでは借金完済に届かないから、これを元手にもっと増やそう」と考えて余計に借金を増やしてしまいます。

借金までしていなくても、生活に必要なお金まで全部使ってしまい、「ギャンブルに勝たないと電気代や食費が払えないから、何としてでも勝たないといけない」と考えてしまいます・。

思考パターン2・惜しくないのに「惜しい」と思ってしまう

競馬などではたまに高配当の当たりがでることがあります。

1位、2位、3位を全部当てると配当がもらえる3連単では大きなリターンを得る可能性がありますが、なかなか当たらないから高配当なのです。

3位までの馬を1つあてるだけなら簡単にできますが、3位まで全部を当てるのはかなり難しい。そんな時にギャンブル依存症患者は1つでもあてると「惜しい」「冴えているから次はあたるはず」と考えてしまいます。

実際には惜しくもなんともないわけですが依存症患者は根拠のない自信を膨らませてますますのめり込みます。

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思考パターン3・常にギャンブルのことを考える

ギャンブルの中にはレースの結果を予想して参加するものがあります。

ギャンブルにはまってしまうと「あの時こうすれば○○円あたった」「次はこう買えばあたる」と常に考えてしまいます。

依存症になってしまうと予想を考えるだけでドーパミンが放出されてしまい、ギャンブル以外のことを考えられなくなります。

ギャンブル依存症患者の脳を解析すると、ギャンブル以外で幸福を感じられなくなります。

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依存症になると脳に変化が起きてしまい、完全に回復することはないと言われています。

治療プログラムを受けて回復しても、脳の仕組みが変わってしまっていますので、常に再発の可能性があります。

「依存症は一生の病気」なのです。

まとめ

ギャンブル依存症の対策が遅れている日本ではサポートできる施設や自助会になかなかアクセスできないです。適切なサポートにつなげることのできる専門職も少ない。

病院もギャンブル依存症の治療では診療報酬が得られないのでなかなか治療に前向きになりません。

依存症患者は家族や友人、仕事を失い生活が完全に破綻してしまいます。

そうなる前に周囲がサポートの手を差し伸べる必要があります。

依存症は病気であるという認識を社会で共有する必要があります。

「本人の意思の問題」などと考えていたらいつまでたっても依存症対策は進みません。治療が必要な病気です。

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