ストレスを生む『認知の歪み』5選 あなたを蝕む思考パターンとは?

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ストレスは自分の思考パターンにも原因がある

あなたは仕事や家庭、人間関係でストレスを抱えていませんか?

上司や同僚とソリが合わなかったり、家庭で険悪な雰囲気になったり….主に人間関係のストレスによる適応障害や、精神疾患での休職はもはや社会問題になっています。

ストレスの原因(ストレッサー)になるのは嫌な上司や周囲の人間、終わらない残業など主に自分の外に原因があると思いがちですが、自分自身が周囲をどうとらえるかによって、ストレスを大幅に軽減することもできるのです。

アメリカのある精神科医は、うつ病患者を診察するなかで、彼らに共通するいくつかの思考パターンを発見しました。患者は自分のことを必要以上に悲観的に考えたり、周囲に対する考え方も否定的に歪んだとらえ方をしていたのです。

こうした思考パターンを改善していくうちに、患者の病状も自然と改善していきました。うつの治療には適切な心理療法や薬物療法が必要なのは言うまでもありませんが、『認知の歪み』を改善することも治療に役立つのです。

今現在、うつや適応障害でない人も認知の歪みでストレスを抱えている可能性があります。

認知の歪みはこれまでの生活の中で獲得した思考パターンですので、簡単には改善できません。

また指摘されてもなかなか自覚できないのが認知の歪みです。

しかし、代表的な認知の歪みを知っておくだけでふとした時に考えるきっかけができたり、ストレスを乗り越えるヒントを得ることができます。

代表的な認知の歪みにはどんなものがあるでしょうか?
ストレスの原因になりがちな認知の歪みのパターンを紹介します。

1.完璧主義

読んで字のごとく「物事は完璧でなければならない」という脅迫観念です。この思考パターンのあるひとは1か0かで物事をとらえる傾向があります。

例えばあなたが仕事で資料をつくらなければいけなかったとしましょう。期限までに資料を提出したあなたは、資料の一部に細かなミスがあったことに気づきます。

その些細なミスの他は概ねできが良かったとしても、完璧主義の持ち主は悪かった部分のみに目を向け、自分自身の仕事について悩み続けます。

時としてその完璧主義が良い結果をもたらすことがありますが、世の中に完璧に物事をこなせる人なんていません。プロ野球なら3割打てれば優秀選手ですから…

完璧主義は自己肯定感が不足している人が身に着けたものであることが多いです。

また、子供のころ条件付きの愛情しか受けられなかったことによって「完璧でなければ自分は愛してもらえない」という思考パターンを身につけてしまった人も多いです。

2・過度な一般化、過剰な反応

この思考パターンの人は、1度失敗を経験すると「次も必ず失敗する」と決めつけてしまう傾向があります。

実際は何度も挑戦すれば上手くいくこともあるでしょうが、認知の歪みにより成功の可能性に目を向けることができません。

特に心の余裕がないときにこの思考パターンに陥り、そのまま抜け出せないことが多いです。

この思考パターンから抜けるとそれだけで気分が楽になります。

3・自己否定、過小評価

これは多くの人に見られる思考パターンです。

世の中に完璧な人などいないにもかかわらず、自分の長所に目を向けられず、短所ばかりを見てしまうというのは『完璧主義』にも通じるところがあります。

周囲から否定的な言葉ばかり言われて育った人がこの思考パターンに陥ってしまいがちです。

自己否定パターンの思考の人は「自分は人に迷惑をかけるだけだ」と思い込みがちで結果的に前向きな行動ができず、自らの可能性を摘んでしまう傾向にあります。

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4・依存的な思考

過保護な親に育てられたり、横暴な親に育てられたりして自分のことを自分で決める機会を持てないと、大事なことは人に決めてもらった方がいいという思考パターンに陥ります。

自分の運命は決まっているので自分ではどうにもならないと思い込む『運命論的思考』も依存パターンのひとつです。

主体的に自己決定をすることを放棄してしまうので、すぐに人を頼ろうとしますが、自分の人生を自分で切り開こうとしない限りよい結果は訪れません。

5・すべき思考

これは自分に対しても他人に対しても「こうでなければならない」という強迫観念を持ってしまうパターンです。

過剰に自分の価値観にこだわり嫌なことでも自分の限界を超えて頑張り続けたりしてしまいます。

たとえば「任された仕事を投げ出すのはよくないことだ」という価値観も適度にそれに従っていれば問題ありません。しかし自分に処理しきれない量の仕事を任されてしまうこともあります。

そんな時、誰かに仕事を手伝ってもらうことだって悪いことではありませんし、上司に相談して仕事を減らしてもらったり締め切りを延ばしてもらう方法もあるでしょう。

しかし「○○すべきである」という思考が過剰だと、パンクするまで無理して自分で抱え込んでしまいます。

また周囲の人にまで過剰に期待をして、期待から外れることでストレスを余計に溜め込んでしまうこともこの思考パターンの人にありがちです。

まとめ

よくある認知の歪みのパターンを見てきました、皆さんは「これって自分にもあてはまるんじゃ?」というパターンはありましたか?

認知の歪みは育った環境に適応するために自然と身に付くことが多く、私たちが環境に適応するために身に付けるものではあります。

しかし不適切なパターンがあまりにも多いとストレスの多い現代社会ではうつや適応障害などのメンタル不調を抱える原因になり得ます。

認知の歪みを矯正するために認知療法などの心理療法が行われることがありますが、長い年月をかけて身に着けた認知パターンを改善するのはそれなりに時間を要する場合もあります。

しかし、私たちの認知の歪みによってストレスは私たち自身が作り出している場合もある、ということは覚えておいて損はないと思います。



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