介護はビジネス?

介護

みなさんこんにちは。いつもありがとうございます。

介護系の情報発信を始めた時に「介護は国に頼らず自分で努力して稼げ」みたいなことを言う人が目について、ずっとそれを批判してました。

なぜ批判するかというと、ビジネスの論理を持ってきたら上手くいくわけではないと思ってるからです。

頑張ったら給料が上がる仕組みにしたらみんな頑張るようになると、流石にそこまで単純に考える人は少ないと思いますが…

そういう発想は一定の共感を集めてしまうのもまた事実でしょう。

お金儲けが悪いとか、ビジネスを全否定してるわけではありませんが、ものには程度というものがあります。

基本的な考え方として、なぜ医療や介護は診療報酬や介護報酬として、だいたい一定の対価が支払われているのには理由があります。

自由価格にして事業所の好きな値段を設定させたら、高めの値段設定で快適なサービスを提供する事業所ばかりになってしまって、お金のない人はサービスを受けられなくなることだってあるかもしれません。

逆に値下げ競争して集客に走る事業所ばっかりになって、経営体力の低い中小の事業所はどんどん潰れてしまうかもしれません。

介護はいつどこで必要となるかもわかりませんし、社会保障の一環としては誰でも受けられるサービスが必要です。

ある種の社会インフラとして介護サービスの形を整えておかないと、社会の安定度が下がってしまいます。困っている人を見捨てるわけにはいかないという倫理的な問題ももちろんありますし、社会的基盤の形成という要素は重要です。

そもそも、人生や社会というものは不安定で不確実なものです。

それを国家や行政というものが出てきて、不確実さを軽減させるから、皆が安心して力を発揮できるものなのです。

公的なサービスを民間に任せたらよく働いて活気が出るみたいなことを言う人がいます。そういう人はそれで社会全体が活気づくかのような幻想を振りまきますが、違います。

活気というのは、社会が安定してこそ出るものなのです。


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