介護事業所の【個性】とは?

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雪乃
雪乃

いつもありがとうございます。介護の事業所はたくさんあるのですが、どこを選んだらいいのか…という方も少なくないと思います。そんな中、事業所としても個性を出そうとしている所もあるみたいですが、個性の出し方に疑問を感じることがあったので書いてみます。

介護サービスの選び方とは?

要介護認定を受けると介護サービスの利用ができるわけですが、介護サービスには種類がたくさんあります。自分が利用した方がいいサービスは何か、なんてことは介護される側、する側になってみないとなかなかわからないことでしょう。

そういう時のためにケアマネという存在がいます。現状、介護サービスを利用するためにはケアマネの存在がほぼ必須です。

ケアマネは利用者さんのニーズを捉えて、ケアプランを作ります。そこで

・訪問介護:自宅にヘルパーに来てもらいサービスを受けれる

・デイサービス:送迎に来てもらい、日中にデイサービス内で入浴やレクリエーションなどのサービスを受けれる

・デイケア:同じく送迎に来てもらい、デイケア内でリハビリや入浴などのサービスを受けれる

・訪問看護:看護師に来てもらい、お薬の管理や在宅酸素の管理などの医療的なサービスを受けれる

・福祉用具:車椅子やベッドのレンタル、メンテナンスなどのサービスを受けれる

など具体的なサービスを提案してもらうことができます。他には訪問入浴、認知症対応型デイサービス、ショートスティなど様々なサービスもあります。

訪問介護の利用するにしても、事業所はたくさんあります。その点もケアマネに探してもらうことができますので、ケアマネとよく相談することが大事です。

またケアマネが特定の事業所を選ぶよう押し付けることは原則的にありませんので疑問点などは質問してもらっても大丈夫です。

ケアマネの事業所も、病院が開設しているところや、系列に特別養護老人ホームや訪問看護がありしっかり連携をとってくれるところなど特徴があります。これではケアマネを選ぶのも迷いますね。対応の感じ良さや、しっかり説明してもらえるかなどで選ぶのが無難かと思います。

介護事業所の個性、特徴とは?

ケアマネが決まって具体的にどのサービスを使うか決まったところで、先に述べたように『どの事業所を選ぶか?』という話になってきます。

デイサービスを選ぶ時によくあるのは、ケアマネにいくつか提案してもらい体験利用をするというものです。

体験利用をしたからといってそのまま契約しなければいけないわけではないですし、取りあえず行ってみなければ雰囲気はなかなかわかりません。気になるデイサービスにはぜひ体験に行ってみましょう。

デイサービスに限らず、事業所にはそれぞれ特徴があります。

・リハビリに力を入れており、訓練用の機械を取り揃えている。身体機能の評価などをしてもらい、本人にあったトレーニングを考えてもらえる。

・営業時間が長く夕方の遅い時間までサービスを利用することができる。土曜日曜などの利用にも対応できる。

・設備がよく男性用のトイレや広いお風呂を楽しむことができる。

などがあります。変わったところでは入浴などのサービスには対応していないが食事が充実していて楽しく食事ができたり、規模が大きくカラオケや機能訓練用の機械などを一通り取り揃えている、などもありました。

設備や営業時間だけでなく、ひとつひとつの対応の感じ良さやスタッフの振る舞いなどでも差を感じるかもしれません。

ある程度ケアマネにチョイスしてもらい、体験で納得できたら利用するという流れで良いかと思います。

訪問介護だと、痰の吸引や胃ろうへの注入にも対応してくれる事業所があります。選ぶのは大変なのでケアマネにお任せしますと言われる方もいらっしゃいますね。

ここまでの話は実際に体験してみないとピンと来ない人もいるかもしれません。ケアマネとしては日々いろんなケースに直面しているので、どこかを紹介するにしても、担当者がどこまでこちらの意向を汲んでくれるか、無理のない範囲で融通を効いてくれるかなどを見ています。最終的に決めるのは本人や家族さんなどになるのですが、ケアマネがどう評価するかも重要なポイントになりますね。

1つの事業所が全てのニーズに対応できなければいけないわけではないですね。その人が必要とするサービスが、多数ある事業所の中の1つから受けることができればいいのです。万能の事業所がある必要なんてありませんし、それぞれ切磋琢磨してサービス質が上がれば地域に恩恵があります。

対応のひとつひとつや、ケアマネ、関係者とのやり取りで事業所は地域との関係性を築いていくもので、地道な取り組みこそが大事なのではないかと思います。

事業所の個性と書きましたが、個性とは日頃の取り組みの中で生まれてくるもので、利用者やケアマネからしても、事業所の個性に気づくことになるのは関係性の延長線上にあるような気がします。

そしてサービスを利用する上で大事なのは、利用していて相手に信頼感を持てるか、安心感があるかという点も重要だと思います。個性とは選ぶ指標の1つでしかないでしょう。

見た目や奇抜さが個性なのか?

そんな中、事業所の発信として個性を売りにしているところもあるようです。

介護というもののイメージにも革命を起こすみたいな物言いで、なんらかの取り組みをしていると発信するのは、それはそれで意味のあることなのかもしれません。

しかし、その方向性に違和感を覚えることもしばしばあるというのが正直なところです。

例えば従業員がボディビルダーのような体格になるべくトレーニングをしていたり、ユニフォームがオシャレだと宣伝しているところもあるようです。

確かに働いている側としては、ユニフォームがオシャレであれば気合が入るのかもしれません。しかし利用している側としては、そんなことは関係があるのでしょうか?

また事業所↔利用者との関係性だけでなく、地域の中でその事業所が何をできるのか模索することも重要ではないかと思います。見た目を良くすることも否定はしませんし、従業員のモチベーション維持ができ、サービスの質が上がるのであれば重要な存在意義にもなるのかもしれません。

しかし、その法人や事業所の中で、見た目の改善しかアピールポイントがないのであれば、今のところその事業所を肯定的に評価できるポイントが積極的に見いだせないようにも感じます。革命というほど大きなことも何か出来ているようには、今のところ言えない出端ないでしょうか。私の曇った目ではまだ見えていないだけかもしれませんが。

個性に関しての持論ですが、個性とは取り組みの中で作られるように思います。その人が取り組みの中で得た自己の能力や、本人だけでなくても他者との間で築いた関係性も個性になり得るように思います。

たまに、企業の入社式の様子を「みんな同じ服を着ているから個性がない」と評する人がいますが、激しく違和感を感じます。

人間関係の中で見た目が重要な要素であるとは思いますが、見た目だけが個性なのではない。見た目で人に個性がないと言ってしまうのは乱暴な意見に感じます。加えて言うなら、個性とはその人が社会に出てからも作られていくものだと思います。

何かを売りにしたり、何かを評価するのに、着眼点が見た目だけなのはあまりにも寂しい。そう思います。

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