みなさんこんにちは。いつもありがとうございます。
Twitterを見ていたら違和感を覚える記事がありました。
記事は業者の宣伝といった感じで、その業者いわく現在の介護保険制度には問題があるのだそうです。
いわく「現在の介護保険制度は厳格に運用されているため、介護職の給料は頭打ちで、受けられるサービスにも限界があります。たとえば訪問介護を利用していても、切れた電球を交換してもらうことはできません。通院の付添をしてもらうことだってできません
その点、我が社のサービスは介護保険外の依頼があれば1日2時間から即日対応も可能です」とのことです。
なるほど、確かに現在の介護保険制度では大部分が1割負担でサービスを受けられる代わりに、なんでもやってもらえるわけではありません。
その点、この会社のサービスを利用すれば便利そうだな…と素朴に思う人だっているかもしれません。
まあ、こういうビジネスもあっても良いと思うのですが、記事には少々問題があったように思います。
それは、この会社のサービスを利用すると、介護保険が適用されないので、全額自己負担になってしまうということです。
業者が自ら価格設定をするので、はっきりとはわかりませんが1時間数千円程度はかかるでしょう。訪問介護で生活援助を利用すると介護保険の適用で数百円で済みますから、金銭的なメリットは介護保険サービスの方が上なはずです。
そもそも、たとえば病院の付添とかだったら、うちの地域では介護タクシーに依頼して、ドライバーに自費対応をお願いすればやってもらえます。もちろん介護保険の適用はありませんのでお財布と相談なのですが。
少なくとも先の記事のような自費サービスはすでにやっているところがあるので、取り立てて珍しいことではありません。
ちゃんと費用について説明していない点が、悪いとまでは言いませんが感心はしませんでした。
他にもメディアに取り上げられた事例ではこんなのがあります。
ある介護施設の利用者がガンの末期だった。利用者はプールに行きたいと希望した。そこで施設は利用者の希望を叶えるため、医師を手配して健康チェックを行い、スタッフがプールに連れていった…というものでした。
これをガン末期の患者の希望を叶えた素晴らしい取り組みとして番組は紹介していましたが、素晴らしさもあるけど違和感もあります。
この場合、プールに連れて行くのにかかった費用や人件費は、自費サービスとして自己負担です。
お金のある利用者しか受けられないサービスですし、一般の視聴者が介護保険を利用すればプールに連れて行ってもらえると安易に捉えてしまうのも問題があります。
そういう事情が伏せられて報道されてしまうのも、SNSをやっている法人代表が夢ばかり振りまくのも、なんだか苦手です。
少し前の話なのでどこのどんな施設だったかはっきりとは覚えていませんが、カツ丼を食べれば思い出すかもしれない。
今、介護保険事業を展開している他の法人も、プールに連れて行くなど細やかなことはできなくても、介護保険の範疇でできる事をやったり、時には自費対応して利用者のニーズに応えようと各々努力してるんじゃないかなと思うのですが…
そういう地道なことはニュースにする価値がないのかなと、残念な気持ちです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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