『マシュマロ』説明や相談のプロセスを省いてはいけない

介護

あるツイートが発端になって、介護界隈がマシュマロの話で盛り上がっています。

どういう内容かと言うと

『ある障害者施設で、ミキサー食で対応されている児童に対して、職員が勝手にマシュマロをちぎって食べさせていた』

というものです。個別の事例について私が詳細に書いてしまうのもどうかと思いますが、概ねこのような感じです。

勝手に食べさせていたために、保護者と施設でトラブルになっているそうです。

まず、マシュマロを食べさせようとい発想が突飛だと思います。

ミキサー食で対応されているということは、咀嚼や嚥下が困難であることは容易に推察できます。そこでなぜマシュマロをチョイスするのか、理解に苦しむ。

尤も、マシュマロが絶対にダメだと言いたいのではありません。本人がマシュマロを食べたいと希望するのであれば、STなどの専門職と相談して、これくらいのサイズであれば大丈夫だとか、本人の能力で無理のない範囲で提供を試みても良いでしょう。

ですが、今回のケースではそのようなプロセスがなかったとのことなのです。

必要なプロセスが省かれていた。今回の問題点はそこに尽きる。

マシュマロを食べさせたという事実を後から保護者が知って、トラブルになったそうですが、トラブルになって当然です。今後の信頼関係にも悪影響を及ぼします。

また、今回の件、ツイート主さんの意図しないところでいろんな意見が飛び交いました。

「なぜマシュマロを食べさせたはいけないと言うのか」→そんなことは言っていません

「食べさせたいという気持ちが大事なのではないか」→なぜ同意なしに介護者の気持ちを優先させるのか

私からすれば腑に落ちない意見が多かった。

多くは語りませんが、介護職は専門職です。ならするべきなのは、提供する内容について、しっかりと説明し、同意のもとに介護をすることでしょう。

私は天下を取れるような立派な介護職ではありませんが、これくらいのことは言わせていただきたい。

独断で介護を提供するのは、介護職の信頼を失いかねない行為です。マシュマロの件に関しては、施設をまったく擁護出来ませんでした。


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