木下医師パワハラ問題。録音は有効なの？
パワハラで訴えられている木下医師ですが、パワハラ音声の録音は動画で公開されているみたいですね。
申立人の主張は「怒鳴られない日はなく苦痛だった。」「第三者の前で人格否定されるなど、それが苦痛だった。」とのことです。
音声も録音されているので聞いてみましたが
被害者によると、車のドアを閉める音が大きかったというだけで木下医師は被害者を問い詰め
木下氏「はいっていってるけど鼓膜が破れたらお前本当に金が払えんのか？医者の給料いくらだと思ってるんだお前。」
告発者「すみません」
木下医師「お前医者の給料なんぼだと思ってるんだ」
・・等々、自分の圧倒的に上位の立場を利用して部下に厳しく接していたさまが克明に音声データで残っていますね。
パワハラ被害で悩んでいる人は世の中に多くいますが、録音までしようとするのは日常的にパワハラにさらされている場合ではないかなと思います。
録音データは法的な証拠になるのか
今回告発した側はパワハラの証拠として木下医師の音声を録音したものを提示しています。
相手をパワハラで訴える場合、裁判等でこのように録音した記録が証拠として有効なのか？と思う人がいるかもしれません。
確かに今回の音声は相手方の了解を得て記録されたものではありません。しかし、そのようなデータの取り扱いは過去の判例から見ても十分有効と言えそうです。
参考書籍として、パワハラ、不当解雇等の労働問題を扱った『人が壊れてゆく職場～自分を守るために何が必要か～』から録音データの取り扱いについて解説している部分を紹介します。
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「でも、このテープは話した人の了解を得て録音したものではないんです。そのような証拠でも大丈夫ですか」
「確かに相手方は、そのような証拠は適法に取得されたものではない。だから証拠にすることはできないと言うでしょうね。でも、判例や学説で見る限り、盗聴したとか、無理やり脅して話させたとか、そういった事情でない限り、話し手の同意を得ていないからといって証拠採用されないということはないのですよ。このテープはそういう状況で録音したものなのですか」
「いいえ、普通に話しているところをこっそり録音したものです」
「それなら大丈夫である可能性が高いと思いますけどね」
引用元『人が壊れてゆく職場』笹山 尚人著より
ということで、盗聴や録音が禁止されている以外の場所で非合法に録音されたものを除いて、加害者の音声を録音しておくことは、パワハラ、モラハラから身を守るために重要な手段です。
夫婦間のモラルハラスメントの申し立て等も結構弁護士のところに相談があることが多いそうですが、弁護士さんが頭を悩ませるのは証拠の少なさだそうです。
録音は裁判等で証拠として提出する場合は文字起こしをしなければなりません。音声をそのまま聞くのは時間がかかり、裁判所から嫌われるそうです。
しかし、録音が強力な証拠であることに変わりはありませんので、モラハラ、パワハラ被害に悩んでいる人はスマホに録音アプリを入れたり、通話を自動録音するアプリをインストールしておくべきでしょう。
また夫婦間でモラハラ、DVに悩んでいる人は一度決心したら相手に絶対に気づかれることなく、徹底的に録音など証拠収集するべきです。
加害者は録音に気づいたら加害をエスカレートさせるに決まっていますから。
家庭におけるトラブルでも録音は有効な方法です。
もし、録音できなかったら加害者から、いつ、どのような状況で、どこで、どんなことをされ、どういう気持ちになったか克明に日記につけておきましょう。
ちなみに日記には相手からの被害以外の日常の出来事も書いておいた方が証拠としての信憑性が高まります。
あなたの行動が自分を守ります。
自分を守るためと思ってしっかりと証拠を集めるようにしてください。
余談
木下医師は妻であるジャガー横田さんにもきつくあたっていたようですね。
いろいろな証言が出ていますが、今のところ真相は不明です、
一部ツイッターで見かけた記事を紹介しておきます。
これらの発言の信憑性はどこまであるのかは今のところわかりませんが、もし事実であれば人として・・という話ですね。
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コメント
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