情報発信する人が気をつけなければいけないこと

社会

最近はYouTubeでもブログでも、またはFacebookやTwitterでもnoteでも個人が大した元手なしに情報発信することができるようになりましたよね。

TwitterやFacebookでは難しいと思いますが、ブログやYouTubeでは収益化が見込めます。小金稼ぎで安易に情報発信する人が増えて、ますます信頼性の乏しい情報が増えてきた感があります。

中には収益とかではなく単に注目を集めたいという卑小な動機でTwitterでデマを流す人もいるので、ネットを使う上でリテラシーがますます重要になっていますね。SNSは簡単にシェアできてしまうのですが、それはデマの拡散に加担してしまう可能性を孕んでいます。目につきやすい刺激的な情報を見た時は、シェアする前に冷静にならなければいけませんね。

知名度の高い人でも信憑性に乏しい情報を発信しています。

YouTubeには元から知名度の高い人も参入するようになってきました。芸能人が開設するYouTubeチャンネルがありますよね。

元から知名度の高い人たちが始めるので、すぐにチャンネル登録数や再生回数が伸びます。これらは収益性に直結するので、結構おいしい商売なんでしょうね。

敢えて名前を出しますが、メンタリストDaiGoさんとかオリラジ中田さんは頭がよくて話術に長けています。そういう人が言葉巧みに話をすると人は惹きつけられてしまいます。

でもだからといってそれが正しいとは言い切れないのがネットの情報収集の難しいところです。

オリラジ中田さんはその話の内容があまりにも不正確であるとして方々から批判されています。

この批判に対して「中田さんはわかりやすく解説することで、多くの人が興味を持ってくれるからいいのだ」という擁護論が少なからずありますが、私は不正確な情報で皆が興味をもつなんて益よりも害の方が大きいと思います。

間違った情報は偏見、問題に対する間違ったリアクションを引き起こしますのでその害は計り知れません。そもそも中田さんは新書レベルの知識を読みかじっただけでもっともらしくYouTubeで話しているだけのようです。専門職として真摯に問題について解説している人からすれば、しったかぶりを延々と話されてそれが再生回数を伸ばしてしまうなんて憤懣やるかたないでしょうね。

メンタリストDaiGoさんの「宿題騒動」

私がメンタリストDaiGoさんがYouTubeをやているのは最近まで知らなかったのですがある時配信された宿題についての動画が炎上した時にこの問題について知ることになりました。

「宿題騒動」の概要は以下の通り。

・DaiGo氏が「デューク大学による研究で、小学生に対する宿題は効果がないと科学的に証明された」と動画配信。「宿題を廃止して、學校教育はもっと科学的な研究に基づいてやるべき」と言及。

・これについて他のユーチューバーから疑問の声、批判的な投稿が殺到する。そもそもデューク大学の元論文では、宿題が無意味であるとは書いていない。元論文を読んでいないのではないのか?と指摘される。

・その他の批判的意見「宿題、宿題の効果をどう定義するのかが明確ではない」「なぜアメリカの論文を引用して日本に当てはめるのか?アメリカと日本では教育についての考え方や環境は違うはずである」「そもそも元論文が発表されたのはかなり以前の話。なぜ最新の研究論文を引っ張ってこないのか?」

・「学校教育について、宿題については既に社会的な関心のあるテーマで、DaiGo氏に言われるまでもなく研究は日本でも行われている。DaiGo氏は学問的知見に基づかず日本の教育が提供されているかのように言っているが、全くの事実誤認。実際に教育に従事する人を侮辱するような発言であり、非常に不快」という本質的な批判意見も投稿される。

DaiGo氏に賛同する意見もありましたが、本質をついた批判的意見の方が圧倒的に多くみられ、あえなくDaiGo氏は炎上してしまったのでした。

どうやらDaiGo氏はデューク大学の論文を読んでおらず、論文を誤って解釈してしまった日本のサイトを鵜呑みにして、そのままの内容を動画で喋ってしまったというのが真相のようです。

対応を誤るとさらに炎上の深みにはまる

批判が殺到したDaiGo氏は「弱小ユーチューバーが騒いでいる」等相手にせず、「批判をするなら自分がもっと注目されてからすればいい」的などこかで聞いたことのあるような対応をしてしまいます。

しかしDaiGo氏がいかに影響力のあるインフルエンサーであろうとも、間違っているものは間違っています。結果的に批判的意見の方が説得力があり批判に抗えなくなってようやくDaiGo氏は釈明動画を投稿したのでした。

どんな人でも間違うことはあります。間違った意見を述べてしまった時は、間違いを認め釈明すればいいだけの話。

批判はアンチが騒いでいるだけ、として相手にしないのは、情報配信者として非常に不誠実な対応と言えるでしょう。
余計な反感を買うだけです。

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DaiGo氏と同じ間違いを犯す弱小インフルエンサー

DaiGo氏もオリラジ中田氏も、自らのチャンネルの権威性を高めるためにあらゆる工夫を凝らしています。

芸能人の肩書、背景に沢山の書物を積み自分には知識のバックボーンがあるのだと誇示する、インテリ芸人のイメージを利用する、動画に「○○大学」と名前を付ける等々、あらゆる手段で権威性を高め主張の説得力を高める工夫を彼らは実践しています。

同じような工夫をしている自称インフルエンサーもおりますが、彼らのやっていることはまさに滑稽ですね。「現役介護士」と謳いながら、実際は介護業界についてまるで無知なことがすぐにばれてしまう発言をしたり、「月〇桁の収益を得ました」と言いながら、書籍の出版ではまるで鳴かず飛ばずだったり、見ていて痛々しい程です。

彼らの痛々しいところは、自分の実績を盛りに盛っても自分の影響力なんてたかが知れているのに「批判はアンチが騒いでいるだけ」「批判するなら自分も同じくらい稼いでから言え」等高慢極まりないことをいうことです。

批判に対しての対応を誤れば、誰からも相手にされなくなります。名の知れた人でも失敗を犯しているのに、弱小インフルエンサーの分際で同じことをしているようでは彼らのビジネスなんか簡単に行き詰るのがオチですね。

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