Youtubeやブログで、誰でも情報発信ができるようになりました。
ブログ自体は前からありますけど、最近は無料ブログだけではなくてサーバーを借りて個人が運営しているブログも増えましたね。というわけで当ブログはようやくリニューアルすることができました(^^) 今後ともよろしくお願いします。
当方は介護歴10年のケアマネです。まだまだ至らない点もあり、介護以外の私見が多いブログですが今後とも応援していただけるとありがたいです。
福祉・介護ランキング
4月から介護の仕事を始めますが、介護についての情報発信を始めます！という方が現れる
Twitterを見ていたら思わず「え？」というような光景を目にします。
「今は介護業界で働いていないが、4月から派遣で介護の仕事を始めます。なので介護についてのリアルを配信していきます！」
とブログとYouTubeを始めているアカウントがあったのです。
うーん、介護の仕事について語るなら、初心者目線で疑問に思うことだったり、介護に触れて考えたことについてとかいろいろテーマはあると思うのですが・・それにしても早すぎません？
介護は人手不足の業種です。だから介護について興味関心を持ってくれていたり、介護の魅力の部分を発信してくれる方がいるのであれば歓迎したい思いはあります。
しかし、今の彼は業界全くの未経験。下手にいろいろ発信してしまったら、その情報性の信憑性が確保できるの？という懸念が真っ先に頭に浮かびました。
・・で彼のプロフィール欄からブログの方に飛んでみると
うん、派遣系のアフィリエイト広告ばっかりだね。
派遣の働き方の待遇比較と、派遣会社のリンクばっかり。
アフィリエイトとは、企業の広告を自分のブログに貼り付けて収益を得る仕組みのことです。
彼のブログから紹介されている派遣会社へのリンクを踏んで、派遣登録すると彼に広告収入が入る仕組み。どう見ても商業サイトです。
この時点で、彼の興味関心は介護の仕事そのものにあるのではなくて、ブログ収益を目的としたサイト運営ではないかと邪推してしまいます。
まあ、ブログで介護について情報発信をしつつ広告収入を狙うのだって、別に悪いことではありません。彼のブログを見て何かを得る人がいるのであれば、その対価として彼が広告収入を得ることだって別に間違っていることではありません。
ただ、介護の仕事にまだ就いていないのに「介護の仕事は派遣がおすすめです」と煽って派遣に誘導していくのはどうなんでしょう？人に勧めるのはもう少し経験してからでもよくないですか？
肝心のYouTubeで彼は何を語ったか？
さて、彼のYouTube動画も見てみました。2本の動画が配信されましたが、現在はどちらも削除されています。
まずは1本目。
動画を観たけど、うーん・・いきなり派遣を進めてますね。派遣の方が待遇がいいとかなんとか。働き方についてパート、正規雇用、派遣と種類はいろいろありますが、まずは派遣ありきの考え方っておかしくないですか？まだ働いていないのに。
動画をしっかり視聴した方の感想
「まず派遣会社に登録しましょう！ 無資格未経験でも時給1,400円！ 」
これが最初の動画の要約。これは派遣会社のステマかと思った。
と派遣会社のステマまで疑われる始末。うーん、少なくともアフィリエイト報酬は狙っているのかなという気がします。
そして2本目。
特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いの解説を始めます。うーん、これも現場に入ってから言及した方がいいんじゃない？特別養護老人ホームも有料老人ホームも、運営する法人によってだいぶ違いますよ？
うーん、有料は「量より質」？
特養は「質より量」？
はっきりいいます。
この内容は偏見です。職場によりけり。もっと言えばどの施設でも利用者優先の仕事が基本です。
まだ仕事もしていないのに、あんまり踏み込んで言及するとこういう偏見になってしまいます。
特養で働いている人が利用者さんへのサービスに無頓着であるかのように言っているようなものですよね・・
有料だって決して緩い職場ではないし・・
こういうの、実際に現場で働いている当事者からしたらたまったもんじゃないと思います。偏見を助長しているわけですから。
批判に対する彼の対応
というわけで配信内容に批判がいっぱいついたために現在ではYouTube動画は削除され、彼はお詫びと釈明の動画配信＆ツイートを行いました。
なので、ここではこれ以上彼個人のやり方について突っ込んでいくつもりはありません。
修正できるものなら修正して、4月からの介護の実務に取り組んで欲しいと思うだけです。
まあ、アフィリエイトリンクばっかりのブログはまだ残っていますけど。
まだ25歳とのことなので、いろいろな方から批判の声が届いたのは堪えたのかなと思います。ですが、働いている当事者からすれば自分の仕事を貶めるような発言をされてしまったので、不快感を覚えるのは当然のことではないでしょうか。批判された意味を今一度ちゃんと考えてほしいと思います。
情報配信の場ではある意味皆が同じ土俵
今回の件を、若い人が頑張って介護について発信しようとしたのに、先輩の介護職たちが「何もしらないくせに！」と批判して潰したみたいに表現してる介護業者のツイートがありました。
私から見たら、間違った内容が配信されていたから訂正を求める意見やアドバイスなどが多かったと思いますけど。中には不快感を露骨に表明した批判もありましたけど。
SNSやYouTubeではアカウントを取ったら誰でも情報発信ができます。発信したらその内容に責任を負わないといけないのは当然です。
間違ったことを言ったら、批判もされる。基本的にこの構図は変わりませんよ。本来だったらあまりにも偏見に基づいた誤情報を流してしまったら、激しく批判されて当然ですよ。
しかし今回の件は介護未経験者の言うことだからとむしろ柔らかめの批判が多かったのですから、対応が優しかったくらいです。
あと「相手が無資格無経験だからと批判をした」という擁護意見もありますが、これも筋違いかなと。確かに何も経験ないのに発信したことも批判されていましたが、「働いたことがないのだったら自分でわかることだけ配信すればよかったのに」という穏当な意見だったり「配信している内容のこの部分が間違っている」という内容への批判だったからです。
批判はあくまで配信者の人格そのものを批判するのではなく、配信の在り方や内容について行ったもの。介護について誤解が広まらないように批判をすることは、むしろ業界関係者として当然のことかなと。
逆に無理に擁護する人ほど、なんでも擁護しようとしてませんでした？間違った情報には訂正が必要ですよ。
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