いつもありがとうございます。
やりがい、とか感動とか、キラキラしたワードばかりが注目されがちな介護の世界ですが、介護にまつわるキラキラした記事に疑問を感じた話を本日は投稿します。
Twitterを開いていたら、にわかに信じがたい投稿が。
詳しい内容は、上記のツイートから記事にアクセスしてください。もっとも、すぐに削除されそうなので以下に概要を私なりにまとめておきます。
概要:上条氏が利用者の居室を訪質したところ、すでに亡くなられていた(本人談)
AERAの記事の問題の箇所を当方なりに要約
・モデルであり介護士である上条氏が介護の仕事を本格的に始めたのは、短大を卒業した20歳の頃。
・介護施設に従事しながら、初めての看取りを経験した時は大変ショッキングだった。
・昼食を誘いに、利用者の元を訪問したら、その時点で利用者はすでに亡くなられていた。
・利用者の死にショックを受けた上条氏は、慌てて別の寝たきりの利用者の部屋に駆け込む。
・寝たきりの利用者の傍で泣きじゃくり、利用者はそんな上条氏の頭を2時間にわたってなで続けた。
・寝たきり利用者に2時間、なだめてもらったから私は介護の仕事を続けられたのだとインタビューで語る上条氏。
以上が問題の箇所の要約です。
メディアが報じる記事は、大事なところが語られていなかったり、報道する側のバイアスがかかります。ましてやインタビュー記事だと、答える側のバイアスもあります。話を多少盛ったとしても、そのまま記事になってしまうことだって、あるでしょう。
まあ、そんあメディアの性質を考慮に入れたとしても私が感じる感想は
え・・・?
利用者さんが亡くなったのを発見して、まさか2時間も持ち場を離れていたの・・?
です。まずはこの点が大いに気になります。
記事で詳しく触れられていないだけで、亡くなっている利用者さんを発見した上条氏は、まずは上司に報告した上で寝たきりの利用者さんのお部屋に駆け込んだのかもしれません。
ですが、仮にそうであったとしても
2時間もそのお部屋に滞在して泣きじゃくっているというのは、さすがに不自然が過ぎるのではないでしょうか?
また上条氏はその時は明らかに職務中であったと思われます。
いくら利用者の死去にショックを受けたとしても、2時間の間持ち場を離れていたのでしょうか?状況的におかしいのではないでしょうか?
いろいろと、かなりの疑問が残る記事です。朝日新聞系列のAERAが、まさかでっち上げた話を記事にするとは思えないのですが、不自然な状況の多さから信憑性を疑ってしまいます。
記事の通りのことが実際に起こったのだとしたら、職務放棄を疑われても仕方がないのではないか?
あまりにも疑問が多すぎて、以上の投稿をさせていただきました。
介護施設は1人の利用者だけを相手にしているわけではありません。
1人の方が亡くなってしまったのは、残念なことではあると思います。
ショックを受けるのも、まあわかります。
ですが、だからと言って、死亡しているのを発見してショックを受けたからといって、別の寝たきりの方の部屋に駆け込んで、2時間も慰めてもらうという発想が、率直に言って私にはわかりません。
介護職が現場に入らず、利用者のもとで泣きじゃくっている間、他の利用者の対応は誰が行ったのでしょうか?
ひょっとしたら上条氏のあまりの心痛を理解した周囲の職員が、上条氏の不在をカバーしてくれたのかもしれませんが、記事には一切触れられていないので、真相がわかりませんね。
この記事の書き方では「利用者の死にショックを受けた上条氏が、職務を放棄して2時間の間現場を離れていた」というとらえ方をする人がいても、仕方がないですよ。
そもそも厳しいことを言うようですが、自分の感情のケアは自分でするべきで、自分で抱えきれないのであれば周囲の職員がフォローするべきです。
他の利用者に頭をなでてもらって救われたなどというのは、また2時間にわたってなでてもらったというのは、プロの介護職の振る舞いとはおおよそ思えません。
寝たきりの中、唐突に介護職が部屋に押しかけてきてわけも言わず2時間も泣きじゃくっているなどという状況が発生したら、当人としてはどうでしょうか?上条氏がやっているのは、そういうことです。
モデル兼介護士として介護について発信しているという上条氏ですが、メディアに露出して迂闊なことを言うのは控えた方がよいのではないでしょうか。AERAも記事にするのであればもっと配慮して細かい状況を記載して欲しいところです。
SNSでは創作ではないかと疑いの声も
本件に関しては、介護職当事者から「不自然な点が多すぎる。作り話ではないのか」という声が多数SNSに投稿されています。
私としても、こんな話は作り話であって欲しいです。
まるで美談であるかのように、モデル兼介護士の上条百合奈氏の成長の物語であるかのように、記事として配信されていますが、事実がこの記事に書いてあるだけのことであれば、私は氏の介護職としての振る舞いには疑問を持たざるを得ません。
美麗なルックスの持ち主として、上条氏はインスタグラムでも多くのフォロワーを獲得しているとのことですが、影響力のある人物なら発言には気をつけていただきたいものですね。記事にする方も、配慮が必要だと思いますよ。
福祉・介護ランキング
パリジェンヌのように凛とした可愛らしい大人の女性の為に。
自分を美しく見せてくれるお洋服を提案するファッションブランド。
コメント