介護に正解はないけど、よりよい解を探さなければならない

介護

いつもありがとうございます。
「介護に正解はない」という意見がありました。確かにその通りなのですが、そこから考えたことを本日は投稿したいと思います。

「介護に正解はないのに、なぜ正解を求めるのか」という意見が投稿される

基本的に当ブログでは介護についての話題が多めです。でもそこまで介護については難しいことを言っておらず、ごく当たり前のことを書いているつもりです。

でもなんでここまで当たり前の投稿が多くなるかと言うと、ごく当たり前のことを踏み外した意見をSNSなどで目にすることが多いからです。

酷いのになると「まだ介護の仕事をしていないけど、介護のリアルについて配信します!!」という意味のわからないことを堂々と言っている人がいたりします。

先日目にした投稿は

介護に正解なんてない。なのになんで介護に正解を求めるのか。

というご意見でした。

なるほど。確かに介護に正解は求められませんよね。移乗介助の基本とか、急変時の対応とか、明らかなセオリーはあるけど、一つ一つの対応に「正解」はなかなか求められるものではありません。

認知症の方にどうやって接した方がいいのか、とかの基本的な考え方はありますけど、認知症でもその人の持っている気質とか人生歴はそれぞれです。対応が手さぐりになってしまうことも、ある意味やむを得ないでしょう。現状で提供しているケアも、それが正解であるとはなかなか言えるものではない。

そういう意味で「介護に正解はない」というご意見は特段誤った意見だと思いません。

ですが、後段の部分には問題があると言わざるを得ません。次項からその点に触れていきたいと思います。

正解はなくてもよりよい解を考えなければいけないし、現場では皆意識している

「介護に正解はない」というのはその通りなんでしょうが、それは現場で働いている人からすれば当然の前提です。

もし現場に介護について唯一の正解を追い求めている人がいれば、その人に対しては「介護に正解はないのだから、正解にこだわるな」という言葉をかけるのは、正しいでしょう。

しかし、介護の現場にある程度身を置いていれば、「介護に正解はない」なんて改めて言われるまでもなく、多くの人がある程度共通して持つ認識になるのではないでしょうか?

そして、現場では、よりよい介護を提供するための試行錯誤が行われています。決して正解ではない、その時点で考えられるもっともよい介護を提供するように心がけられています。

冒頭で紹介したご意見は、あたかも介護の現場が「介護に正解なんてあるわけがないのに、ありもしない正解を求めて介護現場が不毛なことをやっている」かのように言っている印象を与えそうです。少なくとも、性格の悪い私にはそう読み取ってしまいました。

現実では「介護職は介護に正解は簡単に求められないことを分かったうえで、よりよい介護を提供しようとして試行錯誤を重ねている」という認識を私は持っています。

Twitterは140字という字数制限の中で投稿されるのですが、軽はずみに誤解を生みかねない表現をするべきではないでしょう。

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言葉足らずの表現は批判されても仕方がない

上に紹介したご意見は、私と同じような批判が多く集まったようです。

他にも

・「例えば発熱している時にどう対応するのか?全体的な正解はなくても個別的な正解、不正解だったらいくらでもありますよ。」

・「介護の正解とは、現状での妥協点のことだよ。そういう意味での正解を求める気がないなら、介護職として成長しない」

等のご意見が投稿されていました。

まさにその通りだと思います。

「介護に正解なんてない」と投稿したご本人は「別に最善を尽くすための努力を否定してるわけではないですよ」と別の投稿で述べています。

いろいろと批判されてしまったのが、お気に召さなかったのでしょう。

言葉足らずだったのかもしれないが、だからと言ってすぐに批判してくるのはどうなのか?「何も考えなくていい」なんていう意味で言っていないのに、言葉足らずだったのか。

ともおっしゃっています。ええ、どう見ても言葉足らずです。

最初から「介護に正解はない。だからよりよい解を考えて仕事をするだけ。正解にこだわるなんてナンセンス」とでも言っておけば、特に批判されることもなかったでしょう。字数制限にひっかかることもない。

言葉足らずに発信したせいで、ご自身も批判されることになりましたし、思考しながら介護の仕事をしている介護職の感情を逆なでしてしまいましたね。

また、介護の現場のことをよく知らない人に対して、現場の介護職が正解を求めて無為に疲弊しているという印象を与えかねないと思います。

ほんの少しでも言葉を付け足すだけで批判を浴びなくて済むのに、少ない言葉で投稿して批判されて、それで批判した人に文句を言う意味がわからない。

後になって「あの投稿にはこういう意味があったのだ」と付け足されても、実のところどうだったのかわかりませんしね。批判されたから意見を変えたのかもしれない。

そんな言い訳をする暇があったら、よく考えて投稿する癖をつけた方がいいです。

というわけで、本件に関して私のTwitterでは以下の投稿をしておきました。

また、「介護に正解はない」の投稿主は以前「介護施設で提供されているレクリエーションは子供っぽい工作とかばっかりだ。相手が認知症の方だからと馬鹿にしている」等の意見を述べられていた人でもありますので、これに対する反論意見も投稿しています。

介護施設で提供されているレクは、概ね施設による試行錯誤が繰り返されているものであり、はた目から子供っぽい内容だと思われるものであったとしても、一定の合理性があるという旨を述べています。こちらもご参考にしていただけると幸いです。

介護の当事者が介護について意見を述べる時には、いらぬ誤解を招かないように注意していただきたいものです。

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