「困った誰かを」ではなくてみんなを助けろ

社会
雪乃
雪乃

いつもありがとうございます。外出自粛で多くの産業の方が困っておられます。国民全員にお金を給付する政策に「私は困ってないから、困っている人のために使って欲しい」という意見もありました。一見もっともに見えますが、そうではないと考えます。

今はみんなが困っているのでみんなを助けるべきです

今、飲食店も演劇も観光業も、多くの産業が困っています。

派遣業も困っているそうです。事業者向けの貸し付けの支援もありますが、条件に当てはまらなければ支援を受けられないので困っているという経営者の方がテレビに映っていました。

居酒屋もレストランも営業ができない、観光客がこなくなって店舗の売り上げもがた落ちなど、困っている方は数えきれないほどだと思います。

そんな中、演劇関係の方が声をあげました

しかし、その劇作家が最近話題になっていた畜産業への支援策を批判していたせいか、批判の声が多く寄せられたようです。

たしかに和牛商品券だけ配って他には何もしないようであれば、和牛券は批判されても仕方がなかったのかもしれません。ですが実際はそうではなかった。

そして冒頭で紹介したツイートの重要な指摘は

「そんな業種に金を使うな」は禁句でどこもかしこも必要なんだよね。

ということです。

今はみんなが困っているので、救わなければならないのは文化だけではないはずです。

こんな時に「○○にお金を使うな」なんて言っていても不毛な言い合いになるだけかと。

文化は大事です。ですが文化だけが大事なのではないはずです。他の仕事だってそれで食っている人がいれば立派な産業です。もっと言えば、居酒屋だって「食文化」ですし畜産だって食文化を下支えしています。

蔑ろにしていい産業なんて、ない。

外出自粛は大事なのでしなければならない。ですが、それで失業が増えて失われる命があってはいけないので経済対策もしっかりするべきです。

ミュージシャンがあらゆる人への支援を訴える

三橋TV第229回【sayaさん救済企画 政府よ、一人のミュージシャンの魂の叫びを聴け!】

あるミュージシャンが上のYouTube番組に出演し、音楽関係の仕事がなくなっている現状をお話されました。

番組を主宰している経済評論家は、素行についていろいろと言われている人ではありますが、番組内で語っている内容はまっとうなことだと思い、あえてシェアします。

ミュージシャンとして活動しているsayaさんは、今回の騒動で番組以外の音楽の仕事がなくなってしまったとのことでした。

そして新宿のあるライブハウスが閉店してしまった点に触れました。

そのライブハウスの立ち上げにはタモリ氏もかかわっており、数々のジャズミュージシャンを輩出した老舗中の老舗だそうです。都内のライブハウスの閉店は、その店舗を含めて3店。これはもっと増えるかもしれません。

いったん流行が収束したからといって、いつまた再燃するかはわからないのですからコンサートのような人が密になる公演が今後できるかどうかはわかりません。

ミュージシャンたちも何もしていないわけではないそうです。無観客でライブをしてそのライブ動画を配信するなどして、微々たる額でも収入を得られるように営業努力をしているようです。

sayaさんはフリーランスで活動しているミュージシャンは、営業の自粛を求められて苦しい立場におかれたにもかかわらず、フリーランスへの休業補償の額は正規に比べて少なかった、そもそも最初は個人事業主であるミュージシャンは補償の対象にさえなっていなかったと仰っています。

みんなが声を上げて補償されるようになったものの、正規雇用にくらべて受け取れる額が少ないという現状。

「国は今ままでフリーランスを持ち上げていたのに・・・」

とキャスターの高家さんも仰っていましたが、もっともな指摘ではないかと思います。

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誰を助けるかの議論そのものが不毛

sayaさんは他の職業への補償についても触れています。

「一番感じたのは夜の店への営業に対して、ですね、かなり厳しい規制を求めるにもかかわらず給付金だったり補償がすごく少なかったり。それから風俗系統のお仕事に関しては、最初は『この風俗系統の産業は今後成長して欲しくない産業』と加藤厚労大臣が発言していて。

あ、なるほどと。成長して欲しい産業と、そうでない産業をわけてこういう時対応するんだと。

最終的には風俗営業も含まれるようになりましたけど。

ああ、日本には差別はないと言われているけど、実際は根底ではこれほどあるのかと。

だっていわゆる風俗営業をしている女性も、子育てしながらやむを得ずという方もたくさんいらっしゃいます。

そういう方が補償もされずに投げ出されたら、大変なことになって。

その次の世代にも、子供たちにも苦労が及ぶっていうことを想像できない。

それから風俗産業って言うのはもっとも古来な産業ですよね。人類の根源的な欲求を満たすためのもの。

それを『今後は成長して欲しくない』って言い切ってしまうその・・国会議員?何か狭いというか・・」

参照:https://youtu.be/guX0n9kN5ko よりsaya氏の発言部分を抜粋

どんな産業だってそれで生きているということを忘れてはいけないと思います。

経済評論家の三橋貴明氏は

「自分の身内が風俗で働いてるからってそれで見捨てるんですか?見捨てないですよ同じ国民なんだから」

と述べています。

そういうことです。今は成長する産業とかそうでない産業とか言っている場合ではないはずです。

世の中が普通に回っているなら、衰退する産業があって仕事を失う人がいてもまだ他の仕事を探せるでしょう。でも今はそうではない。

他に重要な指摘は

誰を助けるかなんていう議論をするのは、誰かが切られる側に回るということです。誰かを助けるべきではないと主張する人は、自分が助けられない側に回る可能性があることを理解しないといけない。

ということです。

みんなが普通に生きていられる国こそ、もっとも価値があるのではないでしょうか。誰を救うべきか、という矮小な価値観は私は不要だと思います。


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