発信された情報の影響はなかなか消えない

社会
雪乃
雪乃

いつもありがとうございます。やっぱりというか、外出自粛要請は延長されそうなので、引き続き外出自粛を続けたいと思います。

誤報により謝罪したテレビ

最近はニュース番組で新型肺炎の話題ばっかりで、情報に接して疲れているという人も多いかもしれません。

きちんと情報収集して個人個人ができる対策をしなければなりませんが、ネガティブな情報ばかりだとしんどいですね。

どちらかというとこのブログの記事では、報道に対して批判的に言及することが多いです。SNSやYouTubeでの情報収集ばかりだと、それはそれで問題なのですが、テレビでは煽るような内容ばかり目につくので注意が必要です。

新型肺炎の報道では、朝の報道番組が誤った情報を伝えメインコメンテーターが謝罪するという事態がありました。

本件についての詳細は、上記のリンクをご参照ください。

・概要

・4月26日の東京都内の感染確認数39人だった件についてコメンテーターの玉川氏が「この感染確認は既に民間の検査によるもの。土日は行政の検査機関は休んでいる。」という趣旨のコメント。

・岡田氏も「検査は全て民間によるものと聞いている」とコメント。

・ネットの一部等で事実誤認ではないか、と反応あり。

・しかしネット上では「土日は行政の検査機関は休んでいる」という内容に基づいた批判的意見が拡散される。室井佑月氏らもTwitterでこれに加担。

・東京都の保健福祉局は報道の内容は事実ではないとし、放送局あてに抗議文を送った。

その後の流れですが、2020年4月29日の同番組において、出演者らが誤報を認め、釈明がありました。(参照:https://www.j-cast.com/2020/04/29385198.html?p=all

なぜ誤報が起きたかについては、コメンテーターの玉川氏が記者の作成したメモを誤って解釈してしまったということです。・・・まあ、間違いは誰にでもありますよ。

いろいろと言いたいことはありますが、誤報について番組内で謝罪と訂正があったので本件についてこれ以上は言いません。

しかし、こうした情報は訂正があった後も影響力が残る点を危惧しています。

デマを正当化する人たち

先ほど言及した室井佑月氏も謝罪はされました。元のツイートは消しておられませんが、そこはどうこう言いません。

私が今回注目したのはリプライ欄です。

情報が訂正された後になっても、

土日の検査数が減っているのは事実なんだから、やっぱりおかしい!

という意見が多数寄せられています。

しかし、土日にも行政の検査が稼働していることはすでに表明されています。

厚生労働省の担当者は「土日は診療機関も休みになっていたりするので、検体の持ち込みも変動します」という旨のコメントをしたそうです。(参照:https://www.j-cast.com/2020/04/29385html198.?p=all

民間の検査機関も休みになったりするでしょう。少なくとも行政の努力だけでは問題の解決は難しいと思います。

なのにそれらの事情をちゃんと考慮したのかどうか

土日の検査数が少ないのは事実!なのに政権は謝ってない!

と批判している人も見受けられます。

しかし、政権や行政が何をどうすれば満足なのでしょうか?民間の検査機関も政権の力だ無理に動かせばいいのでしょうか?

すでに医療機関も保健所も衛生研究所も相当に疲弊が蓄積しているかと思います。

そうした中で誤報で煽られた怨嗟の感情が、行政機関への理不尽なクレームの殺到などに発展するのではないかと心配しています。

政権がどうのとか、今回の報道は何が問題であったかはそこではないと思います。

行政は土日も関係なく検査をやっているのに「やっていない」と報道したことが問題です。なのに「そもそも検査の数は少ないのだから」とか論点のずれた話で正当化していると、行政へのクレームが殺到して感染症対策へのリソースがますます枯渇するのではないでしょうか?

今回の件、誤報を流した大元と拡散した人も訂正情報を流していますが、情報の受け手もそこで冷静になって考えないといけないと思います。

そしてやはり大手のテレビ局が流す情報は影響力が強いと感じます。拡散した室井氏ももうちょっと丁寧に説明しないと、誤報の影響力を打ち消すことはできないですよね。

誤報の訂正があってもまだ怒っている人の中に「そもそも政権が悪いのだから」と自己正当化をしている人もいますが、政権批判とは別に、その怒りが医療体制への負担をかけかねないではないかとよく考えて欲しいものです。

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検証が必要な報道は他にもある

モーニングショーと言う番組は他にも不確かな情報を多数流しています。

特定の薬が効くのではないかという情報や、陰謀論などは、今まさに疲弊している医療・検査体制にますます負担をかける結果になるのではないかと思います。

このTwitterの内容だってどこまで信頼できるのか、検証しながらでなければいけないと思いますが、報道の内容については疑問を感じることが多いです。

他の局だって安易に他国の医療を礼賛したりしてますが、どこまで正確に情報が伝わってるのでしょうか。

いま、医療機関をはじめ様々な業種の人が厳しい状況で踏ん張ってます。

ですが不確かな報道や安易な批判は余計な混乱を生んでいるだけじゃないでしょうか?

そして「そもそも政権が悪いのだから」と政権批判で自己正当化している人は、その行動が感染症対策で踏ん張っている当事者たちに迷惑をかけているのではないかとよく考えて欲しいです。

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