実力行使はしてはいけない

介護

お久しぶりです。雪乃です。

特養の施設長を務めている人物が、かつて働いていた施設の機械浴を破壊したことを告白し、その経緯を取り上げていた記事が炎上する騒ぎとなりました。

その者は、機械浴を使用して入居者を入浴させるなど良くないことだと思い込み、夜間に職場に侵入し、壊したそうです。

不法侵入、器物破損にあたるのではないかと思います。しかも、最初に犯行に及んだ施設でその事実が発覚したため解雇され(当然)、別の施設で働くことになったがそこでも機械浴を使用していたため、同様の犯行に及び、また解雇されたそうです。懲りない人です。

その後いろいろあって、今では特養の施設長となり、機械浴を用いていないそうです。それはまあそれでいいのですが、

刑事責任をも問われかねない行為を、後になって告白するとは理解に苦しむ。

機械浴の値段は100万円は下らないでしょう。弁償費用は請求されていないとのこと。まあ、解体して内部のコードを切断したとのことなので、再度購入する程の被害は与えていないのかもしれませんが、倫理的に言っても許されない行為です。

これを記事にした媒体もいったい何を考えて書いているんだ。

機械浴は良くないと思うのは個人の考え方の自由です。しかし、身勝手な想いでそれを破壊していい訳がない。

もし中途半端な壊れ方をして、入浴介助が行われている最中に事故を起こしたらどうなりますか?

修理を呼んで、治ったと思って使っていたら、実は治っていない箇所があったとしたらどうでしょうか?

人命が失われる可能性もあった

これが記事になった際、インタビューでは本人も軽率な振る舞いであったと自覚しているとの弁を述べ、炎上した後も、この件は被害者施設とも和解が成立し、自分は改心したのだと述べています。

それを以て

確かに機械浴の破壊は良くないですが、改心したと言ってますし…

と擁護コメントをしている人がいます。しかし、改心してるなど、信用出来ますか?私には信用できない。

本当に改心していたら、メディアの取材に対し、言い訳しつつも経緯を語ることなどしないでしょう。

被害者施設は本人に弁償は求めなかったし、被害届も出さなかったそうですが、後で本人がインタビューで経緯を話すなどとは思わなかったんじゃないでしょうか。被害者施設があの記事を読んだら「ふざけるな」と思っても不思議ではない。

実力行使で施設のやり方を変えようという発想がダメ過ぎる。

何を思ったか、当該記事の最後尾に、「このように実力行使ももろともせず戦ってきた人の手で介護施設は変わってきたのですね」というコメントが掲載されていました。おそらく「実力行使を『ものともせず』戦ってきた」と書きたかったのであろう。死なばもろとも、とか気合いもろともに、という言葉はあるが、もろともせずなどという言葉はないです。言葉を知らない人が書いたのでしょう。しかも、実力行使もものともせずだとしても、それは「実力行使を受けてきたけどそれに怯むことなく」という意味になってしまう。1つの文章で言葉を二重に間違っている。実力行使も辞さず、と書くべきでしょう。

ともかく、こんな実力行使なんかで介護が変わってきたことなどない、と介護に携わる人間として言っておきたい。気にいらないから実力行使しますなどという野蛮なやり方を業界の人がやってきたなどと、本気で思っているのか。

あまりにも常識のない意見で思わず書いてしまいました。とにかく、実力行使などしてはいけない。

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