介護施設でのレクリエーションってどんなもの?

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雪乃
雪乃

皆さんこんにちは。いつもありがとうございます。本日は介護施設でのレクリエーションについて考えてみます。介護に関係する人も、そうでない人にも参考になれば幸いです。


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介護施設におけるレクリエーションとは?

Twitterで介護施設におけるレクリエーションについて

子供がやるようなレクリエーションを介護施設でやっているのが実態。高齢の方を馬鹿にしていて、不適切ではないか。

と言及している方がいました。

考え方はいろいろありますね。この意見に賛同している方もいましたが、私は現時点でこの意見には賛同できないのでその立場から記事を書き進めます。

デイサービスやデイケアのように在宅生活をしながら介護施設を利用している方や老人ホームに入居されている方に対しては、日中にレクリエーションが提供されています。

その内容は、みんなで歌を歌ったり、風船バレーのような体を使うゲームをしたり、トランプ(ババ抜きとか7並べとか)や坊主めくり、手芸、カラオケ、などをします。

それを「大人がするようなことではない」と言えば、ある意味そうかもしれません。

カラオケはまあともかく、何の支障もなく日常生活をしている高齢の方も施設でやっているようなレクリエーションをして毎日を過ごすことは少ないでしょう。

しかし、上記の内容のレクリエーションが介護施設で行われているからと言って、それは「利用されている方を低くみている」ということにはならないと思います。

施設を利用されている方の状態像は様々です。要介護認定を受けた理由、介護度の重さ、それぞれ違います。

それまで生活する中で、何を楽しみに生きてこられたかも違います。性格も千差万別。

そうしたいろいろな利用者さんが集まってこられる中で、何をすれば皆さんに楽しんでいただけるか?を介護職員が考えて提供している結果が施設でのレクリエーションに反映されています。

私がデイサービスに勤めていたころ、トランプをするにしても同じのが続いたら皆さん飽きるのではないかと考えて、ババ抜きとは違う別のゲームを提案してやってみたことがありました。

結果は不評で「ルールがわかりにくい」「いつものババ抜きがいい」と言われてしまって結局いつものババ抜きに落ち着きました。以降は同じババ抜きを仕切りながら、どうやってその場を盛り上げるかを真剣に考えたものです。

デイサービスではスタッフが考えたテーマの手作り作品を作ったり、風船バレーやダーツなどの体を動かすレクリエーションを午前中に提供していました。

運動するゲームは単純な内容ではありましたが、点数をつけて皆で競ってもらうと真剣に参加される方が多かったです。

スタッフ考案の手作り作品は、担当する職員によってはセンスが光り皆が作りやすい個性的な作品が提案されたりしていました。そういう才能に乏しい私はただただ脱帽。レクリエーションを主導するその月の担当職員の補佐をしっかり勤めようと意識しました。

これは私が勤めたデイサービスだけの話で、施設によって違いはあるでしょう。しかしレクリエーションの内容には少なからずスタッフの試行錯誤があるものと私は思っています。

中には惰性でやっている施設もあるのかもしれませんが、「提供されるレクの内容が子供じみている」という批判には、以上の理由から賛同できません。

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レクリエーションにはどんな意味があるの?

介護をしている方には改めて説明する意味は少ないと思いますけど、施設におけるレクリエーションは毎日を楽しく過ごしていただくことによって心身機能の低下を防ぐ、QOLの向上という効果と、何かに取り組むこと自体に機能訓練としての効果があります。

運動するレクリエーションも、座って行うレクリエーションが多いです。そんな中でも上半身を動かすことには、身体機能を維持する重要な効果があります。中には自宅で横になってばかりの生活をされていて、寝たきりに少しずつ近づいてしまっている方もいます。

そのような方に点数を競うゲームを提供して、座って参加していただくだけでも意味があります。身体機能の低下が著しい方には、座ることも重要な刺激です。

トランプだって、いろいろ戦略を考えて参加するので認知機能に刺激を与えます。そこまで深く考えないで参加する人だってゲームを通じて他者と会話するきっかけができるのであれば御の字です。

カラオケや、全体での歌唱だって、好きな歌で声を出すことは体の力を使っていますし、認知機能への刺激ももちろんあります。全体の歌唱では、どんな歌を選ぶか考えてやっていました。季節にあった歌を選ぶことや、過去に楽しんだ歌を久しぶりに歌うことには重要な意味があります。

介護で重要な要素は入浴介助、排泄介助、食事介助、歩行時の介助など上げればキリがありませんが、レクリエーションの提供だって重要です。

私がデイサービスに入った時は、まだ介護未経験だったので会話の仕方から慣れていかなければなりませんでした。昔の歌だって有名なのしか知りませんでした。

先輩職員が昔の歌謡集を貸してくれたり、教えてくれたりしたので少しずつでも覚えていくことができました。

レクリエーションの仕切りを任されて、不慣れであたふたしていた私を先輩職員がサポートしてくださいましたし、思えばチームプレイを叩きこまれましたね。

いろいろな職場があるにせよ、職員の試行錯誤がレクリエーションには込められていると思いますので「子供っぽい」という批判には安易に乗れないのです。以上が私の見解です。

しかし、現場時代にいろいろ食事介助からレクリエーションまでいろいろ体験できたのが懐かしい。

あの大根職員だって・・・あの人はレクを人に押し付けていましたね。後で記憶から消しておこう。

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