多様性に絶望し、異文化共生で発狂した

なかなか凄い画像ですね。

部屋の貸主は福岡の人、借りたのはネパール人だったか、ベトナム人だったか、ということです。

日本人でも部屋を汚す人はいるじゃないか、個人の問題であって国籍の問題ではない、という反論が聞えてきそうですが、複数人で借りていたとのことですのでその指摘はあたりません。

ていうかこの風呂、使っていたんですかね?

流石にこんな風呂に入っていたとは思いたくないですが・・

2枚目の画像の床の汚れは、黒い虫によるものだそうです。

今、外国人労働者と言えば技能実習生とか特定技能とかがまず頭に浮かびますが、部屋をこんなにしたのは留学生。

実は今、留学ビザで入国して実際は勉強などせず出稼ぎをやっている『偽装留学生』が増えています。送り出し国はベトナムが多いです。

たいていブローカーが絡んでいて、日本に入国して働いたら稼げると言って渡航費用を貸し付け、現地の若者を留学生に仕立て上げて日本に送り込みます。

留学生は週28時間以内であれば働いてもいいことになっていますが、出稼ぎ目的の偽装留学生は規則を守らずバイトを掛け持ちして生活費を稼ぎます。

私の住む大阪では飲食店やコンビニに外国人のバイトがよく目につきますが、全てとは言いませんがけっこうな数の偽装留学生がいるものと思っています。

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感想(0件)  参考書籍

たちが悪いのは偽装留学生でなくてまっとうにやってきた留学生たちに残業代も払わず馬車馬のように働かせる会社もあることです。某大手新聞の販売店なんですけどね。詳しくは上記参考書籍に書いてあります。

外国人と地域社会の軋轢は以前からあった

これって入管法の改正とかグローバル化のおかげで以前より日本に住む外国人が増えたから起きているんじゃないか?

と思う人がいるかもしれませんが、こうした文化的な衝突は以前からあったのです。

埼玉県川口市のある団地は、竣工当時は日本人だけが住んでいました。

それが徐々に中国人住民が増え、今では日本人と中国人が半々になっています。

住んでいる中国人はほとんどが大卒で都心の日本企業に勤めるエリートサラリーマンです。このサラリーマンたちだけなら問題は起こらなかったでしょう。

しかし中国人たちが結婚し子供を作り、中国本土から彼らの親が子育てを手伝いにやってきた時に、沢山のトラブルがありました。

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トラブルの例1:階段の踊り場で排泄をする

今ではどうかわかりませんが、中国人住民の親世代は踊り場で排尿するとかを現地でやっていたそうです。当然、日本人はそんなことはしませんしされたら不快に感じます。ここでまずトラブルが発生する。

トラブルの例2:ゴミをベランダから投げ捨てる

これも中国人たちが本国でやっていたことです。彼らの習慣をそのまま日本に持ち込んで、彼らはベランダからゴミを投げ捨てたり、大型の家電ゴミをそこらに放置した。不法投棄です。

トラブルの例3:深夜に騒音を鳴らす

中国人住民やその親たちが、深夜に大声で騒いだり爆竹を鳴らすなどして騒音を立てたこともありました。この時たまりかねた日本人住民が注意をしに行ったら、逆ギレした中国人が殴り掛かってきたそうです。

こうして様々なトラブルが頻発し、地域住民は対策を考えました。

日本人住民と中国人住民が一緒に参加できるイベントを考案し、協力して同じ作業をする。こうして交流を図り、相互理解を深めることに一応成功はしました。

現在は目立ったトラブルはなく、一応の均衡が保たれているとのこと。

しかし、地域住民に言わせればバランスが取れるところまでようやくこぎつけたがこのバランスはいつ崩れてもおかしくないと考えています。

大卒のエリートサラリーマンが大部分だった中国人住民たちは地域のイベントに理解を示し、ルールを守ることに納得してくれましたが、これがただ肉体労働でやってきた複数の国からの移民だったらどうなっていたでしょうか?

バランスをとるどころか収集のつかない状況になったであろう、と『表現者クライテリオン』で政策コンサルタントの室伏氏が述べています。

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日本人がまとまって住んでいるところに、違う文化の持ち主が大挙してやってくるとどういうことになるか。この困難を一部の地域ではすでに経験しているのです。

欧州の介護現場はすでに東欧出身女性が主力

政府は人手不足を外国人でまかなう方針を明確にしてきました。

建設、農業、介護などの「人手不足」の分野に特定技能枠で外国人を投入する。勘違いしている人が多いかもしれませんが、これらの外国人は一時的な滞在ではなく、永住が前提になってきています。

欧州、特にドイツなどではガストアルバイター(短期労働者)という形で昔から外国人労働者を受け入れてきました。最初はやってきた外国人はそのうち本国に帰るだろう、と多くの人が思っていたのですが、現実はそうはなりませんでした。

今、増えすぎた外国人労働者はずっと移住先に留まっています。同じヨーロッパでも、ドイツ、フランス、イギリスなどの主要国と東欧の国では経済規模が違い過ぎる。子供を産めば手当をもらえますが、支給される額も圧倒的に違います。

働く人が増えるのであればそれもいいのでは、と思うかもしれませんが、『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』という書籍からイギリスの介護現場の混乱の一端を紹介しましょう。

服薬指示が読めない介護士、安くても働く労働者

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『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』は著者のジェームズ・ブラッドワースが最低賃金の雇用現場に潜入し、その悲惨さを身をもって知るという内容です。

ジェームズはイギリスの訪問介護の現場にも潜入しました。イギリスの訪問介護で働く介護士には、最低賃金しか支払われていないのです。

しかも最低賃金が支払われればまだいいですが、移動時間には賃金が支払われず、最悪ガソリン代が自腹だったりする救いようのない話。

介護士は限られた時間でトラブルに対処したり、移動時間の遅れを取り戻すために、利用者への訪問時間を減らして帳尻を合わせることもある。結果、利用者も損をしているわけですね。

この悲惨な現場には東欧出身の女性も多くいます。

そして東欧出身の労働者たちは経済的な立場の弱さから、劣悪な待遇でも文句を言えないことが多い。結果、それが他の介護士にも悪影響を与えているのです。

私が聞いた他の会社のイギリス人介護士たちによると、東欧からの従順な移民ーお金に困り、会社の言いなりになってじっと我慢する人々ーに仕事を奪われるという脅威が、介護業界にはつねに蔓延しているという。会社側もその状況を利用し、それとなくイギリス人スタッフに脅しをかけてくることもあった。

 ヘイゼルは言った。「きっと会社としては気に食わなければどうぞお辞めください、くらいの感覚なんでしょうね・・・・・この仕事を喜んでやってくれる労働者を、外国から10人連れてくることなんて簡単なんだぞと

出典『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』

そして、タイトなスケジュールで巡回する訪問介護の現場で、たびたび服薬ミスが発生しています。もともとの体制に無理があるからというのもありますが、英語の読めない介護士が状況の悪化に拍車をかけている。

利用者に服薬させたら投薬管理記録が空白のままになっていることがあり、一度服薬した利用者に後から来た介護士がまた服薬させてしまうという事態は日常茶飯事。

「だって・・・・・移民労働者のなかには、英語の指示がろくに読めず、食べ物を正しく調理できない人もいるんですよ。わたしとしては、移民労働者と一緒に働くことに抵抗はありませんが、少なくとも資格の取得や英語の試験を課して、ある程度の読み書きができると認められた人だけが働くべきだと考えています(後略)

出典『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』

このような体たらくであるにも関わらず、イギリスは移民に対する英語レッスンの予算を大幅に縮小させています。服薬ミスが多発する未来はそう遠くないでしょうね。

ちなみに日本の介護現場に対する外国人の導入は、訪問介護の現場で外国人が働くことは今のところ想定されておらず、日本に来て働けるのは日本語試験をパスした人だけなのですが、将来もずっとそうであるという保証はありませんので。

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移民国家の問題は後から露わになってくる


ここまで書いてきた内容だけでも、すでに十分悲惨な内容だと思いますが、安易に移民を導入する愚はまだまだあります。

移民問題のもっとも悲惨な一面を描写しているのはダグラス・マレーという人の『西洋の自死』という本です。

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ヨーロッパは前からずっと移民を受け入れてきました。東欧からやってきて介護に従事する女性ばかりではなく、モロッコやパキスタン、イスラム圏に属する他の沢山の国からの移民もいます。

そして2011年、ロンドンの中央刑事裁判所である事件の判決が下されました。

事件の概要は、7人のパキスタン人と2人の北アフリカ出身者が(全員イスラム教徒)イギリスのオックスフォードシャーで2004~2012年にわたって、性的な目的で11~15歳の少女を性的な目的で人身売買した、というものです。

何もこうした犯罪を犯すのはイスラム教徒ばかりではないだろう、と言いたいところですが、犯人たちはイスラム教の価値観に基づいて、非イスラム教徒の女性、異人種をターゲットにしたのです。彼らの犯行が宗教的価値観に基づいて行われたことは政府機関の捜査でも明らかになっています。

ヨーロッパではイスラム教徒の思想に否定的な見解を表明すると「人種差別主義者」のレッテル貼りで攻撃される事案が頻発しました。

違った文化を持つ人たちを受け入れようというと、新しい時代の考え方のように聞こえますが、受け入れようとする文化が前近代的な価値観に基づいたものである可能性だってあるわけですね。

10年近くにわたって行われた犯罪が露見するのもこのためですが、被害にあった女性が悲惨すぎるでしょう。

貸した部屋を滅茶苦茶に汚されたり、ベランダからゴミを投げ捨てられたりと言ったトラブルは比較的すぐに露見するとしても、こうした重大な犯罪ほど、後になってから露見するものです。気づいてから対策しようとしても、その時にはもう手遅れである可能性が高い。

移民の数が今より圧倒的に増えてから、負の側面が次々露見したとしても「じゃあ帰ってください」とは言えないでしょう。

日本は欧州に比べたらまだ幸運なはずです。先行して失敗したヨーロッパを反面教師にできるからです。

ですが、政府は移民を増やそうとしていますし、メディアも報じない。

介護の法人もシンポジウムなどで「これからは外国人材を如何に活用するかだ」と豪語している始末。

多文化共生なんてそんなに生易しいことではありませんよ。

日本がこの部屋みたいにボロボロに壊されない未来を選ぶのか、今気づくのか、私たちは岐路に立たされているわけですね。

画像出典 https://twitter.com/emiya_re/status/1205656367257620481

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