私はADHDという発達障害なので、ストラテラという薬で症状を抑えています。
ADHDは不注意のためミスが多く、作業を集中して続けることが難しいです。計画を立てたり順序を考えながら作業をすることも苦手です
ADHDの症状はストラテラを飲むことでだいぶ改善されたのですが、この薬は飲み続けなければいけないし、副作用として不眠などがあるので副作用とも付き合っていかなければなりません。
また、ストラテラで完全に症状がなくなるわけでもありません。薬の効き方にも個人差がありますので、飲んでも効果が現れないという人も4割くらいいます。
ストラテラが効果がない人ですとコンサータやインチュニブという別の薬を検討しなければなりません。私はストラテラ以外の薬は飲んだことがありませんが、法律の改正で新しくコンサータを処方してもらうことは難しいそうです。
ストラテラやその他の薬はあくまでも飲んでいる間だけ症状を緩和する対症療法のようなものです。
薬を飲むだけでなく、ミスをなくす工夫や予定管理の工夫など自分にあった対策を見つけないと社会生活でなんらかの困りごとを抱えてしまいますからね。
発達障害の薬は麻薬だと言う人に絡まれました
私は職場では発達障害のことやストラテラを飲んでいることは別に言いませんが、Twitterのプロフィールには書いています。
プロフィールに書くことで発達障害の当事者や関わりを持つ人と繋がったりできますので。また自分が体験したこともシェアできますし。
ですが、稀にそのプロフィールを読んで因縁をつけて来る人もいます。
ご丁寧に私のプロフィールを貼り付けて「インチキエセ障害」「ジャンキー」「薬中」などと罵倒してきました。
発達障害などという病気は存在しないと主張する人がいますが、これは根拠のないデマです。
発達障害はDSM-5という診断基準があり、発達検査や生育歴の聞き取りによって医師が診断します。医師によってはなかなか診断を出さなかったり、簡単に診断したり、医療機関の対応の差が大きいように思いますが、きちんとした病態は定義されており作られた病気などではありません。自閉症も発達障害に含まれます。
ではなぜ発達障害などないと主張する人が現れるのでしょうか？
今から15～20年くらい前は発達障害、アスペルガー症候群という名前はほとんど知られていませんでした。しかしこの分野の注目が大きくなり、今では医療・教育関係者の多くが知っている状態です。メディアでの露出も増えました。
この事から学校や家庭で早期に発達障害の兆候に気付き、早めに診断される子供が増えています。子供時代に発達障害と診断されないまま大人になった人が、大人になってから発達障害という概念を知り医療機関を受診して診断されるパターンも増えています。
そうやって発達障害と言う概念が急速に浸透してきたからこそ、反発して「発達障害なんてない」と必死に言い募る人も出てきているのではないでしょうか。
私はちょうど30歳の頃に受診して発達障害と診断され、かれこれ5年ほど服薬治療をしています。
画像は少し見にくいですが、動作性IQと言語性IQの値が30以上も離れています。
定型発達の人は離れていてもせいぜい5くらいしか差がつきません。
これは私が発達障害の検査を受けた時の検査結果です。これと症状の聞き取り、生育歴の確認によって診断されました。
知能検査は動作性IQ、言語性IQ、その他処理能力や知覚統合などの項目を調べます。一般的に動作IQと言語性IQは5ぐらいしか離れていませんが、私は30以上も数値が開いており、診断の決め手となっています。
検査や診察の結果、診断基準に当てはまっているので診断されたので、エセ障害者などといい指摘にはあたりません。
因縁をつけてきた人は今から20年以上前に表明された見解を根拠に発達障害は存在しない病気だと主張しているようです。参照https://twitter.com/Ellovespeace/status/1213267898325590016
ですが、20年前と今は違います。明確な診断基準がない＝その病気が存在しない、でもありません。発達障害がブームのようになって、安易に発達障害という言葉が使われている風潮もないではありません。しかし現実に発達障害で困っている人がいるのは事実です。
発達障害の薬は麻薬ではない
以前ADHDの治療に使われていた薬はリタリンでした。この薬は脳の中枢神経に作用し、短時間でドーパミンを増やします。ドーパミンが増えることで不注意や多動を改善する効果があったのですが、多幸感を生じさせ依存性に繋がりやすいという欠点がありました。
耐性がつきやすく、濫用が問題視されました。実際に安易に使われたために起こった事件もあります。現在はこの薬はADHDには使えませんし、麻薬及び向精神薬取締法の規制下にありますが、分類はあくまでも精神刺激薬で麻薬とは言えません。
リタリンを改良してカプセルからゆっくりと中身が放出される製剤として処方されているコンサータは、リタリンに比べて依存性は問題になりません。
また、私が服用しているストラテラは脳内のノルアドレナリンの再取り込みを阻害してノルアドレナリン濃度を上昇させる薬です。これも全く麻薬とは関係がありません。
もちろんストラテラにも副作用はありますが乱用依存性は認められていません。相手は
と送ってきましたが、どこにも麻薬とは書いてありません。
というか「乱用依存性がある」と主張しながら「乱用依存性はない」とするページの画像を送ってきてますがなんなんでしょう・・・
自分が何を言っているのかわかってない？
他にも「ストラテラは劇薬だから麻薬」など主張されていましたけど、例えば水虫治療薬のエフゲンだって劇薬です。だったらエフゲンも麻薬なのかというと全くそんなことはありませんね。
ここまで間違いを指摘されても持論を曲げないって逆に凄い
この人に比べたらネットの情報を鵜呑みにして発達障害の孫に肉ばっかりたべさせようとしていたお婆ちゃんなんて可愛いものです。
ここから真面目に怒りますが、私はTwitterで因縁つけてくる人なんて相手にするのは慣れているのでなんとも思いませんが、真面目に子育てや治療に取り組んでいる人に「薬中」「発達障害なんてない」などというのは大変失礼ですよ。さすがにここまで酷い陰謀論みたいなのを信じる人はいないと思いますが、聞いたら気分を害するであろう当事者の方は多いと思います。
まじめに自身の発達障害の問題に取り組んでいる人すべてを愚弄しています。
自分が鵜呑みにした情報が全てで、それに反する人はみんな愚かなのだという驕った考えの人なんだなと思うしかありませんね。
自分がどんな考えを持とうが自由ですが、人に押し付けないでください。
迷惑です。
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コメント
[…] 私もADHDのためにストラテラを服用しているのですが、こんな私も麻薬中毒者だと攻撃されてしまうのでしょうか？まあ、実際にそんな言いがかりをつけてきた人もいましたがね。参考： https://yashirok.xsrv.jp/archives/311 […]