【介護】業界5日の大型新人、「介護業界の闇」を語る

介護

いつもありがとうございます。
4月から心機一転、新たな職場で働き始めた方も多いのではないでしょうか?
新卒の方は、無理をしないでお仕事頑張ってくださいね。

入職5日の介護の大型新人氏、「僕の施設には介護業界の闇が少ない」と語る

どんなお仕事も「業界の闇」とやらがあるのかもしれません。

私は介護業界に入ってからパート職員になって、ケアマネ試験に合格してからはいまの職場で、通算10年の業界歴があります。

まだまだ経験の浅い私には「介護業界の闇」とはどんなものなのか、想像もつきません。

しかし、Twitterで

4月から介護の仕事を始めました!
5日働いただけですが、僕の施設には「介護業界の闇」が少ない、働きやすい職場です!

という謎の投稿を見つけました。

「介護業界の闇」って、いったいなんなんですかね?

というかそもそも投稿主は、派遣で働いているようです。

派遣で働いている人が「僕の施設」とか言うのも、なんだか違和感があるのですが。

そして業界歴が1週間あるかどうかの段階で「業界の闇」なんてわかるものなのでしょうか?

「闇」とはなかなか目につかないところにあるから「闇」なのではないでしょうか?簡単にあるかないかわかる程度のことは、闇とは言わない。

まあ、仕事なのですからいろいろありますよ。

パワハラする上司だっていれば、人の陰口をたたいて嫌がらせする先輩職員だっているかもしれない。介護職が目に付きにくいところで利用者さんを虐待していれば、それは介護業界特有の負の側面と言えるのかもしれません。

僕の施設には闇が少ないと言うからには、投稿主にとっては働きやすい職場で働けているということなのでしょう。それ自体は結構なことです。

ですがそれであればなおさら、「業界の闇」とやらが何を意味するのか余計わからなくなります。

業界5日目でしかない大型新人の投稿主の言う闇とは、世間一般の介護にありがちな悪いイメージのことを「介護の闇」と仰々しく言っているだけなのでしょう

大型新人氏がやるべきことは、業界の闇云々を言う前に、まず目の前の仕事を覚えることでしょう。

まずは利用者の顔と名前とプロフィールを覚えるだけで普通は大変なはずなのですが、ずいぶんと余裕ですね。

自信満々に介護の闇について語る大型新人氏ですが、他にどんな意見を述べているかも調べてみました。次項以降に書いていこうと思います。

大型新人氏、ブログで転職について大いに語る

大型新人氏は、以前の仕事は人間関係もよくなく、仕事にやりがいを感じられず、モチベーションが上がらなかったと自分のブログに書いています。

そして派遣に登録して介護の仕事を始めた今は恵まれた環境にいるとして、だいたい以下のようなことを書いています。

・今働いている職場は人間関係もいいし、丁寧に教えてもらえるので充実している。前職の経験で比較しても、いい職場で働けていると感じる。

・Twitterをやっていると、介護の仕事をしているけど「人間関係が嫌でやめたい」という人がいるが非常にもったいない。

・今の職場が合わないと思ったら、思い切って転職してしまうのもあり。合わない職場で働いていても、疲弊するだけ。

・介護職歴5日の自分が言うのもなんだが、介護の仕事が好きなのに辞めてしまうのはもったいない。職場で悩んだ時に「自分はセンスがない」と思い込んでしまう人がいるけど、全然そんなことないよ!

・転職サイトもあるから、検討してみよう!

職場に不満があっても改善できるよう頑張るならそれにこしたことないですよ、とかも書いてあるけど、大まかに言えば上記に書いたような感じです。

そして記事の最後段に貼ってあるのは、大型新人氏おすすめの転職サイトの広告です。

職歴5日の大型新人氏は、仕事に悩める先輩たちのことを案じて、親切心から転職サイトの紹介をしてくれているのでしょうか?

私は大型新人氏ではないので、氏の本心はわかりません。親切でやっているのかどうかは想像するしかない。

ですが、氏のブログから転職サイトに登録したら、氏に対して広告報酬が発生するのはわかりますね。

まあ、氏に対して広告収入が発生しても、なんら悪いことではありません。

ですが、本来ならば仕事を覚えるのに精いっぱいな時期にわざわざブログで転職サイトの宣伝をして、職歴5日でありながら他の介護職に「こんな転職サイトがあるよ」と宣伝するなんて、おせっかいが過ぎるのではないかと思います。

氏は介護の仕事を始めてから、いや始める前から、介護についてキラキラした理念を語り

「おじいちゃんおばあちゃんは可愛いっ」

とか

「介護は人を幸せにする仕事だ!」

とか言っていましたが、もしこれらの発信が自分の宣伝する転職サイトに誘導して、広告報酬を得るために話を盛っていたとかがもしあるとしたなら

吐き気を催すキラキラです。

自分が思う介護について語るのは結構だとしても、人の働き方についていろいろ述べるのは10年早いです。

よかったらこちらもご覧ください:参考記事

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個人的に思う仕事との向き合い方

どちらかというと大型新人氏のスタンスに批判的な意見ばかり述べてしまったかもしれませんが、「環境が悪ければ、職場を変えるのも手」という意見は別に間違ってはいないと思います。

潰れてしまっては元も子もないし、いろんな職場を転々とすることで得られる経験だってあります。

大型新人氏もまずは職場を変える努力を試みることを否定はしていませんし、私自身、今の職場に移ってから2年くらいは「この職場は自分に合っていないのではないか」と悩む毎日でした。

5年目の今、なんとか今の職場でやっていけそうだし、仕事を続けようという気持ちは持っています。

それは別に利用者さんの笑顔に幸せを感じるとか、ありがとうと言われて嬉しいからとか、そういう理由ではありません。

それは仕事で接する周りの方からの評価が変わってきたからです。

ケアマネになって最初の頃は、試行錯誤の毎日で自分の仕事に自信を持てませんでした。向いてないんじゃないかと思いました。利用者さんとの意思疎通が上手くいかなかったり、上司と相談するのもなんとなく苦手で

「本当だったら何かあったら上司に報告や相談しないといけないのに、コミュニケーションが上手くとれない。社会人としてダメなのではないか・・」

という悩みがありました。

それが難しいケースを何回か経験するうちに、まず普段接する事業所や包括支援センターの方から仕事への評価の声を頂くことが増えてきました。

この方、精神疾患があって介入が難しいケースなんですが、雪乃さん対応をお願いできませんか?雪乃さんは物言いが柔らかいし、上手く言ってくれれば利用者さんも警戒されないと思うのですが。

雪乃さんは権利擁護に興味がありませんか?ケアマネの仕事もいいですけど、支援の知識も活かして包括とか行政で働くのも向いているんじゃないですか?雪乃さんの知識が役にたつと思いますよ。

等々、もったいない言葉をかけてもらえる機会が増えてきました。徐々に自分の仕事に自信が持てるようになり、上司に「このケース、私はこう対応しようと考えているんですが」と言えるようになってきました。

自分に対する認識は、他の人からの評価で変わったりします。苦手な人との関係も、徐々に変化していくことがあります。

固定化した環境で、周囲と関係性を築いていると、お互いに対する理解が深まってきます。知らなかった相手の考えがわかるようになり、気づかなかった自分の強みを知る機会だって増えてきます。

別に、何がなんでも今の職場で頑張るべきだと人に勧めているわけではありません。今の仕事よりやりたいことができたなら、思い切ってトライするのも本人の選択です。

しかし、「自分の適性は何か?」を理解するのは意外に難しいことであるということは、ここで述べておきましょう。大型新人氏は、介護の仕事は自分に向いていると思っているかのような発言をしていますが、これについてはSNSで意見を述べています。

ここで、中野剛志という人が派遣労働や仕事選びについて『表現者』という雑誌に寄稿した文章を紹介しておこうと思います。

概要としては

・労働者が仕事を選びやすくなる派遣という制度は、仕事を選びやすくして働き手に自由を与えるとされているが、そもそも人間は働くことによって自分を知り、自分のことを気づいていく。


・それどころか人は、仕事をして成長し、経験を積んで人格を形成していく。自分が何者であるか理解をするためには、相当の年月、仕事に従事しなければならないだろう。


・他者との関係だって一定期間持続しなければ、人格や能力の向上につながるいい人間関係を構築することはできない。同僚や取引先との長期にわたる日常的な交流によって、人は自分が何者なのかを知る。

以上が私の要約です。

中野剛志氏の文章を一部引用すると

みずからの就職活動を思い出していただきたい。せいぜい二十年程度しか生きておらず、社会にも出ていない若僧が、自分の能力や性格を十分に自覚しているはずがないではないか。筆者などは四十年近く生きても、まだわかっていない。就職活動中の若者は、自分が何者で、どんな才能が潜んでいるかも知らないのに、自分に適した職業を探さなければならないのである。

中野剛志:『反官 反民』より引用
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今の職場が自分に合わないと思ったら、転職するのも一案でしょう。転職せざるをえない状況だって当然ある。

ですが、仕事を選ぶとか、自分にあった職場を選ぶというのは20代の介護大型新人氏が簡単に煽れるような安易な話ではないということだけ、言っておきましょう。

「この仕事は自分に合ってる」とか「好きな仕事は成長できる」とか、前職はやる気がでなかったからと辞めた若者が介護5日目で語っているのは、端的に言ってしまえば実にくだらない話です。

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